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鳥籠の花嫁  作者: 寝子
幼少編
14/22

第11話 名無しの権兵衛?

たくさんのブックマーク登録ありがとうございます!!

ブルブルしていた私の口に、お兄さんがクッキーを差し出してきたので、自分の本能に従い口を開いて食べてしまった。あああ・・・なんでこう私って・・・ってうま!!このクッキーうま!!



あまりのクッキーの美味しさに、夢中でサクサクとお兄さんに次々に差し出されるクッキーを食べる。・・・おっ。こっちはチョコチップクッキーだ!



頬が緩み、にへにへする私を見てお兄さんはお茶を進めてくれた。お茶もこれまたうまい。ほっと一息をついた。



「お前は・・・」



「?はい?」



「お前はあの木に何を願った?」



願い?首をひねる私にお兄さんは頷くと、私の頬についていたらしいクッキーをとってくれた。



「あの木は願った者が行きたいと思う所に飛ばす」



そんなこと言われても・・・。私願い事なんか言ってないし・・・。困惑する私を見て、「なら直前に思っていたことはなんだ?」と聞いてきた。



!もしかして・・・。



「逃げたいと思ったかったから・・・?」



攻略キャラがいないところに逃げたいっていう私の願いを、この木は叶えてくれたってこと?だから正反対の国に飛ばしたの?じゃあここは攻略キャラがいない国、「もごっ!」




い  き  な  り  突  っ  込  ま  れ  た!!




お、お兄さん、意外と乱暴ね・・・。お兄さんに突っ込まれたクッキーをもさぼる。うーん・・・紅茶もいいけど、クッキーには牛乳飲みたくなるなぁ。




「そういえば俺が誰かだったか」




それが名を差すものであれば、俺にはない。故にその問いには答えられない。とお兄さんは当たり前のことのように、さらっと言った。ってうん?名前がない・・・?



「じゃあ普段はなんて呼ばれてるんですか?」



「・・・大将」



「た・・・」



大将!?その顔で?なんでよりによって大将なのかすごく気になるんですが!!



「俺のことは好きに呼ぶといい」



「えー・・・好きに呼べって言ったって・・・」



まさかポチとかタマはダメでしょ?唸る私に追い討ちをかけるように、「お前が呼んだ名をこれから名乗るとするか」とまるで今日のご飯はカレーよ!的なノリの軽さでいいなすった!!



あ―――――――!!もう!!



「右と左どっちがいい!?」



「?では左にしよう」



「左ね!!」



いきなりの私のどっちがいい発言に、 きょとんとしていたお兄さんだけど、何も聞かず選択してくれた。



ふむふむ・・・では発表します!!

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