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鳥籠の花嫁  作者: 寝子
幼少編
12/22

第9話 お嬢様が悪役になったわけ

最近、頭の中に構想は浮かぶのに、文章にできないんです( ;∀;)

び・・・びびった・・・。



バクバクする心臓を押さえながら、私はさりげなくお兄さんを観察する。



20代後半くらいかな?横が少し長めの紺色の髪に同色の切れ長の目。細めに見えて意外と筋肉があるみたいで、私を片手で軽々と支えている。



このお兄さん、さっきも思ったけど兄よりも美形だから攻略キャラっぽいんだよな~。



でも、それはお兄さんの髪と目の色だとあり得ない。



なぜなら、この世界(ゲーム)は魔法が中心に動いていて、赤が火、青が水、茶が土、銀が風、金が光、黒が闇の6属性がある。



例えば赤髪に青目の人だと、その人は火と水が属性ってこと。

んで、赤髪に緑目の人だったら火属性。これは目の色と髪の色が反対でもいい。



前者はダブルで後者はシングルって呼ばれている。



まれにだけど、オッドアイの人がいてトリプルの人がいるみたい。



魔力なし(ゼロ)と呼ばれる人は、髪と目の色が当てはまらない人でこのお兄さんも魔力なし(ゼロ)なんだと思う。



あ。属性はその人の得意な属性ってだけで、他の属性も一応使えるよ?魔力が少なかったり、魔法センスが、なかったりするとあんまり使えないみたいだけど・・・。



ちなみに、この知識はなんとユリアーナの知識!父親に見てほしくて、ユリアーナは必死に勉強していた。



夢の中で一生懸命になって勉強をしているユリアーナ。それでも自分を見てくれない父親はある日、自分を見た。



それが昨日の階段から突き飛ばした事件。



あの事件で確かに父親は自分を見た。見てくれたのだ。夢の中のユリアーナはそれから暴走した。



父親に自分を見てもらう為にわがままは加速し、令嬢イジメが始まった。父親はユリアーナが事件を起こすたびに、冷たい目で見た。



ユリアーナは父親が見てくれるのであれば、冷たい目でも構わなかった。



大きくなるにつれて、その相手は王子に変わったけどユリアーナは変わらないどころか、イジメはエスカレートし、やがて自分を破滅に追い込んだ。



ユリアーナが悪役になったのは、父親に自分を見てほしかったからだったのだ。

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