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Detective and monsters  作者: 飛鳥
序章
3/11

第1話 たつき「え、あたし口説かれちゃった? って次は事件なの!?」

ヘンなタイトルでごめんなさい!

でも、こんな感じでタイトルを付けていくのでご了承ください

 黒服信司と木刀たつきは、手をつないで歓楽街の歩道を歩き、後藤のいる署に向かっていた。

 そして、数分後、信司とたつきは別れて行動していた。


 ※SIDE たつき


「ねぇ、おチビちゃん、お兄さんと遊ばないかい?」


 と、一人のチャラけた男(服もジャラジャラ金具が着いている)がたつきに声を掛けた。


「ん? あ、だぁめ♪ パパをまってるんだ~」

「パパのことなんてほっといてさぁ」


 たつきにとって信司は父親、いかに養父と言えど大切な父親だった。

 たつきはその大事な父親を『パパのことなんて』と言われ、大人しく出来る性格では無かった。


「あぁ!? お兄さん、今なんて言ったのかな? 「パパのことなんて」って言ったのかな?」

「ヒ、あ、いや、言ってません!」


 チャラ男は頭を下げ、弁明を始めた。


「あのさぁ、あたしみたいなガキに頭下げて、すんごくカッコ悪いよ?」

「ガーン・・・そ、そうかなぁ、ハハハ」

「それで、お兄さん、ロリコン? それともオカルト?」


 たつきにとって、最も重要な質問をチャラ男に投げかけた。


「えと、オカルトって何?」

「いいの、気にしないでいいよ♪」

「そ、そう……俺ってロリコンなんだよなぁ」

「そっかロリコンなんだぁ、でもロリコンは手ぇ出すと犯罪だからね?」

「はい、すみません……って、妙に大人びてるね、君」


 頭を上げて、大人びていると言われてビックリしたたつきは、名前で呼んでもらおうと思い自己紹介をした。


「たつき、宇奈月 たつきって言うの。だからたつきって呼んで、お兄ちゃん♪」

「も、萌え~・・・じゃなくて、俺は工藤 恭って言うんだ、よろしくたつきちゃん」


 恭の後ろから一人の男が近づき、トントンと肩を小突いた。


「お兄ちゃん、危ないっ!」

「え?」


 ゴンと鈍く思い音をたて恭は前方に倒れこんだ。


「うそ・・・ちょっとお兄ちゃん! しっかりして!」

「悪いな嬢ちゃん、死んでもらうぜ?」


 カチリ、弾丸の射出準備音がした刹那、たつきは白と黒の木刀を引き抜いた。


「あたし、死ねないんだ……死んだママがパパに言ったんだ、たつきを死なせないでって!」

「嬢ちゃんの事情じゃ、俺は動けねえよ!」


 バンと、腹に響く炸裂音が鳴った。


 ※SIDE 信司


 一人、たつきとの待ち合わせ場所に向かう信司は発砲音を聞き、焦りを覚えた。


「(まさか、たつき!)」


 信司は音のした方向へ全力で疾走する。

 愛する娘を救うためだけにひたすら走り続けた。


「(たつき、たつき、たつきっ! 死なせて堪るか、俺は朝霧と約束したんだっ! たつきを守り続けるって!)」


 息を弾ませて、非日常に飛び込む青年を周りの人はどう思い見ていたのか・・・

 ソレは誰も知る由が無かった。


 ※SIDE たつき


 腹に響く炸裂音、たつきにとって聞きなれた銃撃の音。

 銃口は自分の体の外側に向いている、眼を逸らすことはしない。

 ソレを目視し、正確に微動のみで回避する。


 銃はトカレフ、安物に過ぎない。

 信司に教え込まれた回避術をもってすれば、当たる事など不可能に等しい。


「ハァァァアアっ!」


 木刀を交差させ、胴を叩きつける。


「がっ……ぐぅっ、こんのクソガキがぁぁぁああ!」


 3連続の銃撃音が周囲に響き渡る。


「わぁぁ、危なかった~……へぅぅ、パパ早く来てよぉ」


 たったっと、走る音が聞こえて、


「呼ばれて推参! パパだぞ、たつきっ!」

「パパ! 遅いよぉ!」

「悪いな……そこの男は?」

「あ、うん、恭お兄ちゃんだよ……頭殴られて、それで」


 信司は何が起きているのか理解し、襲撃者にニューナンブの銃口を向けた。


「なぁ、君……『銃を撃つのは、撃たれる覚悟が有る者だ』って言葉知ってるかい?」

「てめぇが『宇奈月 信司』だな!?」

「質問したのは俺だよ?」

「知ったことかよ!」

「そうかい、なら死んでもらうよ? まぁ、楽には死なせて上げないけどね?」


 信司は黒い微笑を浮かべて撃鉄を打った。


「まずは、腕からだ……娘の友人を昏倒させられ、さらに娘にまで手を出された。俺の反応は間違ってなどいないよね? だから君をコロス」


 1射、2射と腕に弾丸が食い込み、男は絶叫する。


「ぐぁぁぁぁぁ、あっがぁぁ、やめ、ぐ……」

「許しはしない、応急処置が出来るように痛めつけてあげるよ……永遠の痛みを」


 さらに二発の弾丸が左右の足を打ち抜いた。


「ぐ、がぁぁ……やめ、ろぉぉ」

「ダメだよ、喋ると筋肉が動いてもっと痛くなるからね?」

「パパ・・・・・・もう良いよ、やめて」


 バン、薬室に込めていた弾丸を打ち出し、信司は一方的な攻撃をやめた。


「二度とたつきに攻撃などしないことだ……もちろんその友人にも、ね」

「ぜってぇ、おまえは、殺すっ! 覚悟しておけっ!」

「大丈夫、いつ殺されるかも判らない、だから覚悟ならできているよ。いつでも歓迎してやるさ」

「クソっ!」


 たつきは工藤を支えながら、信司に歩み寄った。


「ねぇ、パパ。恭お兄ちゃんを助けてあげて?」

「うん、わかったよ」


 信司は携帯電話で後藤にコールした。


「はいもしもし、後藤です」

「もしもし後藤さん、信司です」

「おや、信司君、どうしたのかね?」

「管轄の繁華街で事件に巻き込まれました。事件は収拾したんですが、負傷者がいて」

「うむ、どこにいるんだね?」


 信司はしばし、周囲を確認した


「……はい、中央広場付近です」

「わかった、出向させるよ」

「携帯電話は繋げて起きます。GPS使ってください」

「ありがとう、助かるよ」


 たつきへ振り向き、頭を撫でてやる。


「たつき、終わったよ。後藤さんが来てくれるみたいだから、もう大丈夫……」

「ぱぱぁ、ひっく、怖かったよぉぉ」


 頭を撫でて、あやす様に声を掛けてやる


「よしよし、もう大丈夫だからね、もう大丈夫」

「うん、うんっ。たつき頑張ったんだよ? いっぱいいっぱい、頑張ったんだよ?」

「うん、偉かったね。恭くんを守って、とっても偉い、パパは鼻が高いよ」


 警察が駆けつけ、騒然とした事件は終結した、が・・・


「信司くん! コレはどういうことだね? 星が重症じゃないか!」

「後藤さん、それはですね? この男がたつきと、その友人を銃撃したからですよ。過剰といえど正当防衛とさせていただきますよ?」

「まったく、君はいったいどこまで親バカなんだね?」


 後藤と信司は二人で大仰に笑いあった

感想お待ちしております!

人物紹介を改訂しますので、読みたい方は読んでってください♪


ばいば~い

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