Take4 戦・前編
やっとこさ、書ききった!
でもバトルは苦手です~><
面白くなかったら、感想版に酷評を^^
激しく優しく罵って~
Side 宇奈月ファミリー
「来たみたいだな……」 「……えぇ、来たわね」 「うぅ、怖いよぉ」
信司は前方を睨み、ニューナンブを構える。
威嚇射撃で引いてくれるならと、一応ホルダーに掛けておいたのだ。
「大丈夫よ、竜生。お家の中に居ても」
「うぅん、パパとママが大変なときに、一人で安全なところにいたくないもん!」
「そう、ありがとう竜生。いい子いい子」
京香は竜生を抱きしめながら、魔力を放出する。
「さて、奴らはどう動くかな……」 「攻撃してほしくないんだけどね」
※※
レライエは前方にいる3人を見、違和感を覚えアイムに尋ねた。
「アイム、アレがニャルラトホテップなのか?」 「そうだぜ、あの魔力はババァそのものだ」
「そうか……しかし、以前とはまったく違うように見えるな」
レライエの目に映るニャルラトホテップは、子を愛する母のように映っていた。
レライエは双剣の柄に手をかけ、前方の3人に尋ねた。
「私は、レライエ・ウェンディル・ゲーティアだ。 貴様らの名は何だ!」
尋ねられた3人は、きょとんとして互いを見合わせた。
そして、男が頷き口を開いた。
「俺は、宇奈月 信司だ。右にいるお姉さんは俺の妻、宇奈月 京香。後ろに隠れてる娘は、宇奈月 竜生だ。で、何の用だ?」
律儀に答えて本題に入るあたり、信司はまじめなようだ。
「うむ、お前の妻は第1級犯罪者だ。よって、拘束させてもらう」
「……お前の格好の方が、不審者な気がするぞ?」
それを聞いたアイムが大笑いする。
「くはははははっ、おいおいショウ。お前不審者だってよぉ! ふはははは・・・」
「くっ、笑うな! 信司とやら、この私を侮辱したことを後悔させてやろう!」
レライエはそういうと、腰の鞘から剣を抜いた。
「さぁ、泣き喚け!!」 「くっ、なんでこうなるんだっ」
「多分信司が不審者って言ったからだと思うわねぇ」 「同意するぜ、ふはははは」
なぜかアイムも同意する。この男はノリがいいと信二たちは感じた。
※※
Side 信司、レライエ
「貴様はニャルラトホテップを滅する前に殺してやろう」
「ハッ、遠慮するね。まだ死にたくないものでね」
「その軽口どこまで続くのだろうな!」
レライエは剣を振り上げ接近する。が、遠距離主体の信司は下がる。
「逃げるのかっ!」 「逃げるわけじゃないさ、俺の距離に持ち込むだけだ」
信司はニューナンブを構え、トリガーを引いた。
総数10発の弾丸がレライエを襲う。
「くっ、小賢しいマネをっ!」
レライエは叫びながら、剣で弾丸を裁いていく。
「準備完了っ、なんてな」
そういった信司の手には、ニューナンブより一回り大きな銃、パイファ・ツェリスカ・ツヴァイが握られていた。
ツヴァイの銃口に凶暴なほどの魔力が集う。
「最大効果角度確認、お前を……コロス!」
信司がそういった瞬間、集積された魔力が開放された。
「なっ、貴様! ぬぅぅぅんっ」
レライエの手元に弓が出現し、魔力を拡散させていく。
「ハハッ、どういう手品だ、それは?」
「貴様、この私に遠距離戦闘を挑んだこと、後悔させてやろう」
「おいおい、誰が遠距離戦闘しか出来ないって?」
すると信司は背中に背負っていた巨大な銃ネームレスワンを手にした。
「コイツをくらいな!」
銃口が強烈なマズルフラッシュと共に弾丸を放つ。
数十発の弾丸がレライエに飛び込む。
「ふん、数を揃えただけで勝てると思うなっ」
レライエの弓に、無数の光の矢が出現し解き放たれると、信司の撃つ銃弾と拮抗し始める。
「コレは、驚いたね。どういう指してるんだ?」
「くっ、この状況で喋る余力が有るとは……貴様、本当に人間か?」
「失礼な、俺は列記とした人間だぞ。他の人間より少しだけ強いが、な」
互いの放つ弾速が上がっていく。
空間が悲鳴を上げ、N-Waveが発生し、騒音を上げる。
「そろそろ、やめにしないか? これじゃ、人を救うより、迷惑かけてる」
「それもそうだな。小休止だ……しかし、貴様は何故ヤツと共に暮らしているのだ?」
レライエは止めると決めた瞬間に友好的になった。
「なんでって、それは好きだからだよ」
「好き……だと……?」
「その言い方は某死神さんに似てるから止めろ」
信司はとあるマンガの主人公を思い出し、止める様に言う。
「それはすまない」 「わかれば良いさ」
「しかし、信司よ。あの女狐のどこがいいのだ?」
「女狐って言うなよ! あいつは俺の嫁だ! まぁいいか、そうだな。好きな理由なんて無いさ」
信司は、女狐という言葉に怒りを顕にするが、聞かれたことにも答えてみせた。
「理由が無い? どういうことだ……わからん」
「ははっ、そうか、分からないか。難しいんだよな、こう胸がドキドキするってので許してくれるか?」
「難しいのか、ならば仕方ないな……」
レライエは理解できずに項垂れ、信司は申し訳なさそうに頭を下げた。
※※
同刻 京香
「ま、俺も戦いたくはねぇんだよ。うちのリーダー血の気が多い、言うなればバトルジャンキーだからな。許してくれるか?」
「許すも何も無いじゃないの。信司が煽ったんだし」
京香とアイムは、意気投合してレライエと信司を攻め立てる。
「ねぇ、貴方名前は?」
「んぉ、俺はライル・アイム・カーターだぜぃ。特技は剣術と火炎系魔術だ」
「ライルくんね、覚えたわ。戦わなくていいのかしら?」
京香も案外、戦闘狂なようで、自分から戦うかを聞き始めた。
「戦いたいのか? OK. Shall we dance,Lady?(ご一緒しませんか、お嬢さん」
「Yes,I ask you(そうねぇ、お願いするわ」 「Ha-ha! 楽しもうぜ!」
アイムは、剣を背中のホルダーから外し、地面に突き刺す。
「それじゃ、俺がリードしてやるよ!」 「それは楽しそうね!」
アイムは横に構え、京香を切り殺さんと剣を薙ぎ払う。
が、京香はいとも容易だと言うようにするりと回避した。
「ふふふ、まだまだ遅いわね」 「けっ、言ってろ!」
斬撃を回避された無防備な体勢から、身を捻りさらなる斬撃を放つ。
その斬撃には京香も反応できなかったのか、胴に入り込んだ……筈であった。
しかし、その瞬間時は逆転する。
「まったく、女の腹を切ろうなんてヒドイ男」 「当たらねぇ、どういう手品だぁ?」
「種明かしはして上げないわよ?」 「ケチな女だな」
京香は攻撃の構えを見せる
「今度はわたしから行くわよぉ?」
「はっ、言って『ごきっ』ぐぁぁっ」
骨が砕ける音がして、アイムはひざを地に着けた。
アイムの眼前には、アイムの腹に拳を付きこんでいる京香が佇んでいた。
その接合部分からは、赤黒い血液が止め処なく流出していく。
「な、ナニが……起きたんだよ…………ぐふっ、Fuck off!」
「軽口叩く余裕はあるのね? こんな美女を殺そうだなんて、酷いわねぇ」
「Shut the fuck up!! こんなんで勝ったと思うな。 まだ、本気は出しちゃいねぇ!」
するとアイムの放出魔力量が増加し、大気が燃え始める。
その炎を前にしても、強化は動じもせず、アイムを見つめる。
「俺はソロモン72柱第23位『火炎の公爵』アイムだっ! 俺こそが炎の担い手、一瞬で消し去ってやる」
「嬉しい、熱烈なキスで歓迎するわ」
京香は投げキスをして挑発する。
すると、アイムの癪に障ったのか、アイムからさらに炎が噴出す。
「特別に見せてやるよ。俺の虎の子をなぁ!」
アイムは剣を収め、右手から炎を発生させる。
紅蓮の炎が剣をかたどり、物質化していく。
「熱、それは振動。炎もまた然り、振動とは世界の構築式の一つだ。俺は正の振動を操る魔神アイム、ならば! アンタを殺すことは、息をするに等しい!」
「そうなの、なら私も見せてあげるわね? わたしが次元神と呼ばれる所以」
京香がそういうと、瞳が金に輝くと同時に空間が軋み始める。
だがしかし、京香は道徳的なことを言った。
「ここじゃ、住宅地に被害が及ぶ。竜生こっちによりなさい! 跳躍ぶわよ」
「な、リジィ! こっちに来い!」
リジィことベリアルは呼ばれた瞬間、大地を蹴りアイムへ駆け寄る。
そして、減速どころかさらに加速し、的確な狙いでアイムの腹に突っ込んだ。
「と~っ♪」 「ぐはっ」
ベリアルの強烈な頭突きを喰らい、ダメージをおうアイムの前で京香は次元跳躍の準備をする。
「さて、信司と緑色も飛ばさなきゃだわね」
ギュゴゴという音をたて、信司とレライエが引き寄せられる。
「な、京香?」 「貴様、何をしたっ!?」
そして、京香の周りに魔方陣が浮かび上がり……
次の瞬間、彼らの姿は消えていた。
どうでしたか?
面白くなかった?
そうですか、飛鳥うっかりしちゃいました。
えへへ、うっかりしたい年頃なんです。
飛鳥・うっかり・ゲーティアなのです。
すいませんでした