空を裂く光、地を守る炎――共鳴する戦陣ですの。
――天空の戦陣
大地の破壊が止まぬ中、戦場の視界は霧と煙に覆われておりました。
しかしその上空では、より壮絶な戦いが幕を開けようとしております。
エルフの空戦部隊が、風を切って飛び立ったのでございます。
軽やかに舞う翼、魔法で強化された弓、そして微細な魔力を込めた矢――その一矢一矢は、魔王配下の飛行兵器を精密に狙い撃つために設計されております。
「女王陛下、天より支援いたします!」
エルフ将兵たちが声を揃え、空中で隊列を整える。
地上では、フェンリル王とキングオーガ王が連携を続ける。
フェンリル王の氷狼が空中に飛び上がり、敵の魔力結晶を凍結しながら落下して攻撃。
キングオーガ王は炎の拳で氷を溶かし、連続攻撃で敵を押し返す。
地上と空中の連携は、まるで一つの舞踏のようでございます。
その中心に立つセシリア・フォン・アルバーンは、杖を高く掲げ、紅の光を渦巻かせる。
光は氷と炎を纏い、雷と風の流れをも絡め取る。
「空も大地も、全て我らの戦場ですわ!」
その声と共に、光の波動が空と地を貫き、魔王配下の魔獣を押し留める。
――その時、魔王〈ルシファル・ノクターナ〉が天空に向けて両手を広げた。
黒き闇が空間を歪ませ、巨大な魔導陣が浮かび上がる。
魔王の力は空を裂き、空戦部隊を翻弄する。
光の矢は跳ね返され、氷と炎の混じる魔法波も逸れ、戦場は一瞬、混沌に包まれたのです。
セシリアは冷静に周囲を見渡す。
「ここで慌てては、美しさも守れませんわ」
杖を振るい、紅の光を弧を描くように放つ。
光は魔王の魔法陣の端を切り裂き、わずかな隙を作り出す。
その隙を、空中のエルフ部隊が突く。
矢が魔法陣に命中すると、結晶が弾け、雷光が空を駆ける。
魔王配下の飛行魔獣が地上に落下し、フェンリル王の氷の牙が追撃する。
キングオーガ王の炎の拳が、落下する魔獣を地面に押し付ける。
空と地が一体となった攻防は、魔王の圧倒的力に抗う希望の光でございました。
しかし、魔王は容易に屈しない。
「小さき者ども、空も地も我の領域!」
闇のオーラが拡散し、天空から雷雨が落ちるように、魔法の矢が連続して飛来する。
空中部隊は散開し、巧みに回避するも、多くの矢が仲間をかすめ、火花と凍結の嵐が飛び交う。
その刹那、セシリアは杖を地面に突き、全身を光で包む。
「希望は、恐怖に屈してはいけませんの!」
光が空に放たれると、雷と闇を吸い込み、紅と白の渦が形成される。
その渦に触れた魔王の配下の魔獣は、一瞬動きが止まり、制御不能となるのです。
空中の戦士たちも、この隙を見逃さず、連携攻撃を仕掛ける。
氷と炎、雷と風――四つの元素が混じり合い、まるで天の舞踏のように戦場を舞う。
魔王は咆哮を上げ、闇の剣を振るうが、三国の連携は一瞬も途切れない。
セシリアは空中で光の渦を操作し、落下する魔獣を氷と炎で押さえ込み、仲間を守る。
その手腕は、ただの魔法ではなく、戦術の結晶でございました。
光の渦の中で、彼女の銀髪が舞い、紅の瞳が冷然と輝く――まさに天空の女王の如く。
しかし、戦いはまだ序盤に過ぎません。
魔王の力は神々すら凌駕し、戦士たちの連携も限界を迎えつつある。
それでも、白薔薇の君の存在が、戦場における希望の灯であり、戦士たちの心を繋ぎ止めているのです。




