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第2話 カフェで妄想、愛を叫ぶ

某島さん風プロポーズから入籍をしてからの日常です。

 あの世にも珍しいプロポーズから数日後。

 ぼくらの休日はモーニングにカフェに行く。

 今週はモーニングの日だがランチの時間帯、夕方の時間帯などにも積極的に一緒に行っている。澪さんいわくカフェは色々な人間がいるからネタを見つけるための人間観察にはうってつけらしい。小説家魂すごい。

 ただ澪さんが天才小説家としての才能が見えるのはここからだ。

 旅行用のスーツケースを引いているお母さんと小学校低学年の娘の親子だ。

「夏休みに入ったし、旅行かな。楽しそうだな。」

 澪さんが急にスーツケース親子の方をじっと見つめた。

「…夜逃げかもしれない。離ればなれになる前に、思い出を作っておこうって最後の旅行かも。でも、娘さんの「また行きたいね、ママ。」という言葉にお母さんは奮起して会社を設立し娘を迎えに行き、その約束を叶えたのでした…。子は親を強くするんだな。」涙ぐんでる澪さん。

「…いやいやいや!!夜逃げしてるっていきなり最初に出る!?発想がジェットコースターなんだよ!その前にちょっと見ただけでそんな壮大なストーリー秒で思いついたのがほんっと才能だよ!」

「おお!ストーリーになっていたのか!ありがとう、直人くん。そうだ!今のをメモしておこう。」

 澪さんのネタ帳は持ち歩きやすいようにA6サイズではあるが分厚いしもうだいぶ書いている。あれは果たして何代目なんだろう?ちらっと見ただけでこんなにも思いつくとは…。

「しかしアイディアをアウトプットして話を聞いてもらうようになってからなんだ、こんなにも小説のアイディアが形になるのは。」

 え…、それって…

「直人くんがそうやって突っ込みを入れてくれたり、評価をしてくれることで形になっているんだ。小説も登場人物一人だけのを書くのって難しいから人間の関わり合いでできるものなんだって、一人の想像だけで書いてた時よりも楽しいしイキイキしてるからよりそれを実感してるんだ。私と一緒にいてくれてありがとう、直人くん!愛してるぞ!」

 キター!急な不意打ちのデレは心臓に悪い。

「ぼ、僕も…澪さんも澪さんの小説も大好きだから…またカフェ行こう。」

 あれ?なんか顔赤くないか?暑いか?大丈夫?と心配する澪さんから照れてる顔を隠すのに必死だった。

 …想像力は豊かだけど、こういう恋心に関する部分だけちょっと疎いらしい。


小話

この親子を見ての妄想は私の実体験です。

本当に親子を見ては!?もしや!?となりました。

…職業病?笑

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