『マジック・ツリーハウスシリーズ29巻 ふしぎの国の誘拐事件』 メアリー・ポープ・オズボーン著
子供の頃に読んでいたマジック・ツリーハウスシリーズを最近思い出して、もう完結してるのかなと調べてみたらまさかの今も続いていてシリーズが50を超えていることを知って大横転。
せっかくなので全部読んでみるかと読み進めるつもりでいる。
今回のお話の舞台は19世紀のアイルランドのゴールウェイ州。オーガスタという少女の気付いていない才能を引き出して将来彼女が人々を感動させるようにすることにジャックとアニーは挑戦する。
そもそもオーガスタが何をした人なのか知らないから、いろいろ考えたわけだが、不思議の国とタイトルにあるから「不思議の国のアリス」を書いた人なのかなと思ったけど、あれの作者は男の人だったはずで。
本を読むことが好きで、耳にした話は一字一句違わず記憶することのできる才能を持っているのだから、やはり本関連の人なのかなと考えた。
ゴールウェイは終始陰鬱な雰囲気に描かれており、ジャックとアニーの服や靴もボロボロな貧困層を模したものになっていて、ちょっと可哀想。
冷たい感じのお屋敷と違って、叔母のメアリーが妖精の話を3人に語って聞かせるところのシーンは暖かい雰囲気だった。昔は日本でも古老が昔話や民話を語ってくれる光景もよく見られたんだろうけど、最近じゃめっきりなくなってしまったよなあ、と。
妖精がキーワードになっていて、作中にも妖精の国なんてものが登場してくるわけだが、「冬が来るのは、妖精が夏を自分たちのところに隠しておくから」という言い伝えが印象に残った。
ここまで読んでオーガスタが何をした人なのかはなんとなく予想がついたけど、結局答え合わせが行われても、俺の知らない人物だった。一つ勉強になりました。