エピソード7
最初の人型兵器ジグ・ジグが作られて半世紀。
開発者のカシモフ博士の身長178センチ×10が人型兵器のスタンダードサイズになった・・・
「サイズあうのあるかしら」
アリゾナ基地を飛び立った宇宙巡洋艦アレックスコード内のカフェ。まだ営業していないので、テーブルの上にパイロットスーツをならべているスーツ姿の女性と艦長代理の女性士官と高校卒業見込みのナナミ君の3人しかいなった。
パイロットスーツを持ってきた仕事ができそうに見える20代後半の金髪さんが、
「あなた学生服で乗ったの?」
ナナミに代わって艦長代理が、
「3機中2機撃破。シロウトと思えない腕でした」
「パイロットスーツ着ないと。跳躍補助ノズルとか使ったら戦闘中失神する人もいるから」
ナナミは、
「おねーさん、何屋さんですか?」
艦長代理が変わって、
「こちらはスターム社から出向しているミス・テンプルトン。実験機Xもこの艦もスターム社製だ」
「戦艦から電動マッサージ機まで作ってます。男の子は電動マッサージ機使わないわよね?」
テンプルトンは、
「ナナミ君だっけ、服脱いで」
「えっ!艦長代理、この人痴女ですか?」
高校生のかわいらしい顔をしたナナミが、女性士官の後ろに隠れた。
「痴女のわけないだろ!パイロットスーツ着てもらうだけだろ」
「よかった」
ナナミはサクサク服を脱いだ。
「きみこそ露出狂じゃないの!」
テンプルトン女史は、
「下着は着けててください」