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1.悪役令嬢?いや、私は神でございます


―人間は愚かだ。

なぜかと言えば現実を見ればいいと思う。

私の前で起こっていることを。


「ディエラ、お前との婚約を破棄する!そして代わりにジゼル男爵令嬢と婚約を宣言する!許しを請うても無駄だ、早々に立ち去れ!」


この言葉一つで賑やかだったパーティー会場は一瞬で静かになり私に注目が集まる。中には嘲笑っている者、混乱する者、とにかく様々。

声の持ち主は漆黒の髪に青い瞳の男性。

普通の子だったら一瞬で恋に落ちそうな美貌の持ち主だ。

そしてその後ろに隠れている茶髪の少女は惚れた相手ってわけだ。

人間ってなんて愚かなのかしら?

だって私の正体に気づかずこうしてのうのうといるのよ?

信じられないわ...

随分と知能が低下したわね。

IQ図った方がいいわよ?

まぁいいわ。だってね私の正体は―


「フン、驚きすぎて声も出ないか!」


そうね、貴方たちの愚かさに驚きすぎて声も出ないわね。

もうそろそろ堪忍袋が切れるわ―


「ククク...哀れな...」


は?いま何って言ったかしら?

もう我慢の限界だわ。


「哀れなのは貴方たちね、だって私の正体に最後まで気づかなかったのだから。」


でも寂しいわね。

私の正体を明かしたらこの令嬢姿に戻れなくなるもの。

これでこの赤い髪と青い瞳もお別れね。

私の本当の姿は少々目立つもの。


「だって私の正体は―女神 クラウディア・ペルチェ・ミラ・デニス・ケレア・スペルレイアよ。」



その瞬間―赤髪の令嬢は瞬く間に銀髪に変わりおさげだった髪はストレートな癖一つない膝まで伸びる美しい髪になり青い瞳は輝くようなプラチナ色に、そしてそばかすは無くなり陶器のような肌になった。

先程までの不細工な顔ではなく整っており誰もが見惚れる絶世の美女の早変わりした。少女の周りには瞳と同じ色のマナを纏っており神々しかった。

ここにいる誰もが悟った。



自分たちが怒らせてはいけない相手を怒らせたと―


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