表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
X(Twitter)はお題の宝庫です  作者: ゆーく
1/15

#花火・睫毛・風で文を作ると好みがわかる



#花火・睫毛・風で文を作ると好みがわかる


------------------------


色とりどりの鮮やかな光を放つ画面と喧騒混じりの花火の音。


「今年は行けなかったね」


ベランダの柵に寄り掛かりながら振り向いた先には嫌そうな顔。

きっと暑さと人混みに嫌気が差した去年のことを思い出したのだろう。


カチッ


私の浴衣姿に釣られた人混み嫌いは一瞥だけくれると煙草に火を点けた。

伏せた長い睫毛が暗闇の中で照らされる。

この瞬間が好きだ。

涼風に紫煙を流す姿を暫し見つめる


「来年もあんだろ」


電子越しの音と季節を告げる鈴虫の音に紛れこませたような低くぶっきらぼうな声。

人混み嫌いなくせに。


溜息と一緒に紫煙を吐き出す彼の手から煙草を奪う。


「おい」


不機嫌を隠さない彼は、

それでも来年の約束をくれるから


感謝を込めて不満を零す唇にキスをした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ