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0:黎明
たとえば鳥籠の中
歌をも忘れたカナリア
もし美々しく歌うことができたなら
誰かが愛をくれたかもしれないのに
自由に空を翔ぶことができたなら
どこかにある約束の地
見つけられたかもしれないのに
どうしてここにいるのだろう
どうやって生きていけばいいのだろう
答えなどありはしない
虚しく宙に消えた問い
けれど
この背には双翼がある
この胸には意志がある
さあ今こそ扉を開けよう
他の誰でもない
自分自身のこの手で
──あなたは 自分の居場所を 知っていますか?