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03話 「よる」


こんな暑苦しい日にマフラーなんてするヤツいるんだなと私は思った。

退屈な学校も嫌だけど忙しい非日常も嫌い。ワガママかな?


そう思っていると電話がなった。

「はいはい!もしもしー?」

『あの……舞夜ちゃん。私……月雲雷。隣に来れる?』

「行けなくもないけど……どうしたの?」

『羽場さんが来てるんだけど、追い払ってくれる?』







インターホンを鳴らす前に羽場咲と目が合った。

「やはり来ましたか。面白くない。」

「面白くないとか関係ないだろ?!それよりなんでここに来たんだ。」

「雨璃さんが後悔している件について彼女が凄く関わっているので突き詰めようかと。」

「?」

「雨璃さんが中学生の時に、飛び降りた菊野歩さんを追い詰めた女子の中心人物が彼女ではないかと思ったんです。」

「その……菊野?って奴の話は誰から聞いたんだ。お前は即実行タイプだからどうせ今日聞いたんだろ。雨璃は眠っていて本人からは聞けないはずだ。」

「凄く探りますね。」

「誰なの。」

「お母様ですよ。家に招いていただきました。」

「強行突破とかではなく。」

「失礼ですね。」

お互い睨み合いながらそっぽを向いた。

私は再び電話をかける。


「正直に話せよ。」

「だから何を?!私は何にもかかわってないっての!」

「そーかい。」

「それより羽場さんを引き離してよ!さっきから怖いわ!」

耳元で叫ぶなよ、うるさいな……。


最後の手段を使うか。


「もしもし?ねぇ聞いてる?」

「もしもし。」

「あー繋がった。って違う声じゃん!!」

「『めんどくせえから変われ』といわれました。」

「ったく……。まぁいいわ、直接言えるしね。」

「へ?」

「さっさとそこから出ていって!親だってもうすぐ帰ってくるんだから!」


離れていても会話がダダ漏れだ。

あいつ今まで近所迷惑とかで怒られなかったのか?


「分かりました。その代わり2つ質問させてください。」

「何よ。」

一瞬辺りが冷えたような気がした。







「あなたとは会ったことが無いのですが、なぜ私の名前を知っているのですか?それに、私は何もまだ話していないのに……『何にもかかわってない』とはどういうことでしょうか?」


次回の更新は金曜日となります。

更新ができず申し訳ございません。

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