第9話 春の訪れ
急展開…?
春がやってきた。
「おい、大丈夫なのか?」
「あ、はい!大丈夫です!」
うわ〜。めっちゃイケメンきたーーーー!!
え、待って
ブーちゃんの友達めっちゃイケメンやん!
仲間呼ぶな、とか言ってゴメンね♡
ブーちゃんが召喚したイケメンの男は
しゃがみ込んだまま、私をじっと見つめる。
黒髪が無造作にセットされているのか
ふんわりしている。
男か疑うほどの白くて透き通った肌。
顔のパーツはいいとこ取りしたかのように整っている。
私を見る目は、なんだか眠そう。
半袖の制服からのぞく腕は、
これまた女性のように綺麗だった。
特に指、綺麗過ぎる。
時折、風に乗ってくる匂いも
柑橘系のいい匂いだ。
いや、ちょいちょいちょい。
私どんだけ!?キモいんですけど!!
…でもやっぱりかっこいい。
こんな人いるんだね、田舎に。
つい、見とれてしまった。
それに気づくと同時に、
恋 をしたんだと気づいてしまった。
((運命ってあると思う?))
「いや、ないでしょw」
((夢がないな〜))
「現実主義者ですから!」
((一目惚れとかは?))
「ないないw
よっぽどのイケメンじゃないと」
((結局、顔かーーいww))
「それなwwwww」
いつだったかな?こんな話ししたの。
あの時は運命とか一目惚れとかバカにしてた。
けど、ごめんよ。
私はこれを《一目惚れ+運命》だと思う。
運命を信じたい。
この人との運命を。
読んでくださり、ありがとうございました!!
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