第7話 実行
何事も行動あるのみ!
「なら、田んぼにでも寝そべってたら?」
帰り道、自転車のペダルを踏みながら
ふと思い出したマヤが提案したこの作戦。
いやいやいやいやいやいや!!
どう考えても無理でしょ!
あの子なに?ほんとに頭いいの?
だいたい、こんなことしても
トラクターに乗ったおじいちゃんかおばあちゃんが
「おい、あさん!
そがん所でなんばしよっとか?」
ってなるのがオチだから!
そうだよ!
だから、やるわけないでしょ!
…やるわけないじゃん……
〔彼氏、欲しくないの??(マヤvoice)〕
〔ルイが欲しくないなら
しなくてもいいけどさ〜(マヤvoice)〕
んぎゃあああああああ!!
マヤが語りかけてくる。恐ろしい。
もう、こうなったら仕方ない。
やるしかない。
やるぞ!私はやる!
桃原瑠衣15歳。やるときはやる女だ。
自転車をとめ地面に張り付くように寝そべった。
あ、やべ。
地面めっちゃ熱いやん。
7月の日差しを浴びた地面は
温かいを通り越して、普通に熱い。
こんなところ、他の人に見られたくないわ〜
あ、人通り少ないから大丈夫かっ☆
ん?いや待て。
人来ないならやる意味なくね?
1人でぐるぐる、続行するか、しないかを
考えてたら20分経ってた。
いや、私バカだわ。
もう帰ろ!
よし、おわり!
と、起き上がろうとしていた時、
『ねぇ、なにしてんの?』
声が聞こえた。
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