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狼の気持ち『三』
「スゥーハァー」
俺は図書館の中で大きく深呼吸をした
いつも何故かやっている……変人だろうか?
俺は小説のコーナーから好きな作家の本を
一冊だけ取り出し、お気に入りの席に行こうとした。
一人席で外の風景が見えるいいところ
しかも机がでかい、たくさくの本がおける場所
それに奥の方だからさらにいい。
しかしその席に向かうと俺と同い年ぐらいの女の子が座っていた
(仕方ないなぁ)
そう思い俺はその子の後ろの二人席に座った。
しばらく本を読んでいると、ガサッガサッと何かが落ちる音がした。
俺は反射的に振り返った
落ちていたのは英語検定3級の問題用紙のようだ。