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狼の気持ち『九』
そんな気持ちで一緒に帰って
俺達の家の前まできた
「じゃあここで」
俺は別れる合図のように言った
「またね」と笑顔で伝えてきて
ニコニコしながら家に入っていくあいつを
見守り、俺も家に入った
「ただいま」と小さく言った。
あの帰りに、俺達はいろんな会話をしていた
〝朝比奈 真衣〟俺とは同い年で声が出ない。
今は地元から少し離れた高校に通ってるみたいだ
そして友達もたくさんいるし『彼氏』もいるようだ。
別に俺と何も関係もないがこの会話をしているとき
複雑な気持ちになった
言葉では伝えられない気持ち
よく分からないけど…