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幼い頃
彼女とは家が隣で小さい頃からよく一緒に遊んでいた。
俺の家は、動物病院で彼女の家はパン屋だった。
よく親と一緒に買っていたりして
たまに彼女がお手伝いとして
手伝っているところを見たことがある。
俺達の家の前は少し大きな道路があるけどあまり
車が通ってなかったため
小さい俺達にとって広い遊び場となっていた。
そしてある日、俺達はいつものように
家の前でボールを使って遊んでいた
俺が彼女に向かって思いっきり投げた
しかし彼女はボールをキャッチ出来なかった
コロコロと転がるボールを彼女が追いかけて
彼女は道路を出た。
すると、いつもは通らない道路に車が来ていた
そして……
『彼女は車にはねられてしまった。』
その時の俺は何が怒ったのかわからなくて
ただ、その場で座り込み泣いた。
【僕のせいで、僕のせいで…『死んでしまった』】
そうあの時は思っていた……