表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
騎士に拉致られた  作者: セラ
7/87

異世界でのお仕事3

次の日


私は、ミスティ様の部屋の前に居ます。


トントン


「おはようございます。ミスティ様。入りますね」


中からの返事は無かったけど、私は昨日と同じく扉を開けて中へ入った。

相変わらず、部屋はぐちゃぐちゃのままだった。

ミスティ様、そうとう暴れたのね……。

部屋を見回していると、ミスティ様が窓辺のイスに座っているのに気付いた。


「ミスティ様、昨日言っていたお菓子です、チーズケーキって知ってますか?」

「チーズケーキ?……」

「はい、私の世界の“牛”という動物からとったミルクで作った、チーズというのをたくさん使ったケーキです。いくつか種類があるのですが、今回はベイクドチーズケーキという種類です。」


説明をしながら、テーブルに用意をしていると

ミスティ様が、イスから立ってこちらに来ていた。


「他には、どんな物があるの?」

「他には、レアチーズケーキといってこれよりもさらに、濃厚な味の物。あとタルトのようにしたものがあります」

「今まで、生クリームのケーキしか食べたことが無いわ……そんなに種類があるのね」


このルチーナ王国でのお菓子は、生クリームをたっぷり使った物が多いらしい、だから女性でもお菓子をあまり好きになれない人が、多いらしい。

私もこっちのお菓子を厨房の人に食べさせてもらったんだけど……生クリームが多過ぎて、途中で胸焼けするほどだった。


ミスティ様は、健康のためと言われあまり食べていなかったらしい。


「さ、用意できました。どうぞ、ミスティ様」

「……頂きます」


ミスティ様は、フォークで小さくして口元まで持っていて、少し躊躇いながらも口の中に入れた。


「!!おいしい!」

「それはよかったです」

「口に入れた途端、チーズ?がふわって口の中で広がって……おいしい!」


たいそう気に入ったみたいだ、目をキラキラさせて美味しそうに食べている。


そして、ミスティ様はあっという間に完食した。


「本当においしかったわ、ありがとうマイ」

「いえ、喜んで頂けてよかったです。」

「明日も食べたいんだけど……」

「分かりました、作ってきますね。」

「やった!」

「……さて、ミスティ様。とりあえず今日は、お部屋を片付けましょう」

「そう、ね。せっかくマイがおいしいお菓子を作ってきても、部屋がこんなんじゃダメね」

「はい、ミスティ様は簡単な物の片付けをお願いします」



それから、ミスティ様と私は部屋の片付けに一日を費やした。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ