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騎士に拉致られた  作者: セラ
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初仕事2

 みんながそれぞれ仕事に行った後、私は大掃除することにした。

 まずは、電気のカバーとかのホコリを落としていこう。



「今日のうちに終わらせるのは無理だから、明日もやろう。あ、みんなに部屋の掃除していいか聞くの忘れてた」


 ベッドのシーツとかは、朝、部屋の前に出してもらうようにしよ。

 とりあえず、今日と明日は掃除だ。



ーーーーーーーーーーー




「ふー…。今日はこれぐらいにして、買い物行こ」



 時間は、お昼過ぎ。

 昼ご飯は、みんなに一応お弁当を渡しておいたから、夜のご飯の材料と、私の昼ご飯も買いに行こう。

 服を着替えて、財布と籠を持って寮から出た。


 寮は、騎士団が仕事をする城から少し離れた場所にあって、周りを木で囲まれている。寮の近くには、小さな湖もあってとても落ち着く感じだ。

 私がゆっくり、歩いていると。


「あ、マイさーん!」


 ん?この声は、グレンくん?

 私が、そっちに振り向くとグレンくんと他に何人かの子達が、筋トレをしていた。


 寮から見て、右手には普段騎士団が訓練等をしているところがあって、左手には騎士団の詰所?屯所?があって、ここで書類整理などをしているらしい。

 ちなみに、タリウスさんやティグリスさんの執務室はここにもあるみたいだけど、二人は城の方にある執務室を使っているみたいだ。それでも、たまにこっちにも顔を見せているんだとか。


「マイさん、買い物?」


 いつの間にか、グレンくんが近くまで来ていた。


「うん、そうだよ。グレンくんは、訓練中?抜けてきて良かったの?」

「今は、自主トレ中だから大丈夫」

「そうなんだ」


 元気だな、グレンくん。

 寮でもムードメーカーみたいな感じだけど、騎士団の中でもそうなのかな?


「あ、昼ご飯うまかった!」

「それは良かった。さ、もう行って私も買い物に行かないといけないから」

「はーい。じゃ夜ご飯も楽しみにしてまーす!」


 そう言いながら、グレンくんは走って戻っていった。


 本当に元気だなー。

 戻っても手を振ってるグレンくんに、手を振り返して、私もまた歩き始めた。


 夜ご飯なんにしようかな…。暑いから冷麺がいいかな?でも、みんなよく食べるからな。肉は欠かせないでしょ…。


 そんなことを考えていると…。


「マイさん、考え事をしながら歩かれるのは危険ですよ」

「あ、イルさん!お久し振りです!それから、すみません。気を付けますね」

「お久し振りです。買い物ですか?」

「はい、寮の夜ご飯の材料を買いに。さっきの考え事は、夜ご飯のメニューを何にしようかって考えてました」

「よく食べるんでしょうからね、それじゃ買い物をする量も多くなるのでは?」

「あ、そうですね…」


 全く考えて無かった。確かに量は多くなるかも…、今日の朝はタリウスさんが手配して材料をここに持ってきてもらったけど…。お肉とお魚だけでもここに届けて貰おうかな?


「マイさん?」

「あ、すみません。また考え事を」

「マイさんはどうも、一度考え事を始めると周りが見えなくなるタイプみたいですね」

「すみません…」

「0隊の訓練は終わりましたから、ブレッドに手伝うように言っておきますから、ここで少し待っていて下さい」


 そう言ってイルさんは、屯所の中に入っていった。

 

 食材のこと、タリウスさんに言ってみようかな?野菜とかは、やっぱり自分で見たいし調味料とかも見てみよう。あとは…。


「マイさん、何をしてるんですか?」

「ハインくん、買い物に行こうと思ってるんだけど、荷物が多くなるだろって言われてここでブレッドくんが来るの待ってるの」

「そうだったんですか、それなら僕も行きますよ」

「え、いいの?」

「はい、訓練も終わって寮に帰る途中ですから」

「ありがとう」


 相変わらず、ハインくんは綺麗だな。言葉使いも丁寧だし、何か気品がある感じだし。


 ハインくんは、貴族の男とその男に仕えていた女の人の間に出来た子で、ハインくんが女の人のお腹の中にいると分かった時に、母親は捨てられて、騎士団に入るまで大変だったらしい。

 マナーとかは、侍女として仕えていたことがある母親が教えたらしい。

 ハインくんは、結構複雑なお家柄だった。


「あ、来たみたいですよ。ブレッド、僕もついて行くよ」

「ん、分かった」

「じゃ、行こうか」


 私達三人は、町へ向かって歩き始めた。




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