お茶会2
視点が後半代わっています。
お茶会当日
「さぁさ、準備を始めましょう」
今からコルセット地獄です。
軽く食べてから、ドレスを着るためコルセットをします。侍女さん達も準備万端で、私にコルセットを巻いていきます。
「それでは、いきますよ……マイさん」
「はい……くっ!」
「もう少しです、頑張って!」
く、苦しい……。
「もう、ちょっと……いけましたわ!」
「はー……」
この前よりは、締めるの早くなったかな?
ミスティ様から、コルセットはいっきにいった方がいいというアドバイスをもらっていたのだ。
そして、ドレスを着て呼ばれるまでは部屋で待つことになっている。
トントン
「マイさん、準備が整いましたので行きましょうか」
「あ、はい」
呼びに来た侍女さんと一緒に、お茶会の会場である、城の中庭に準備されたテーブルとイスに3人のまさに、ご令嬢と呼ぶに相応しい女の子達がいた。
「初めまして、マイ様。」
「本日は、よろしくお願いしますね」
「本日のお茶とお茶菓子は、私がご用意いたしました」
「それは、楽しみですね。よろしくお願いします」
私も席に座ると、侍女さん達がテーブルにお茶とお茶菓子を準備し始めた。
「さ、お茶が入りましたわ。いただきましょう」
いい香り~。
「おいしい……」
「そうでしょう、特別にブレンドしたものなの」
「そうなんですか……」
あれ?
なんか目が、霞んで……体の力も抜けて、いく……。
「貴女だけのために、用意したお茶ですのよ」
意識を失う前に、その言葉が聞こえた。
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「団長!大変です!」
「どうかしたのか?」
「マイさんが、拐われました……」
「何!?どういうことだ!」
今は、確か茶会にでているはずだ……それでなぜ、拐われる……。
「ティグリスは、他の奴らと辺りの見回りをしてくれ、俺は中庭に行ってくる」
「分かりました」
何か起こりそうな気はしてたんだ……。
くそっ!
「絶対に見つけるからな」
だから、無事でいろ……マイ。