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騎士に拉致られた  作者: セラ
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平凡な少女

「ふわぁ~……もう朝か……」



おはようございます。

私、黒霧 舞 と言います。

平凡な黒髪、黒目の平均的な身長に少し軽めな体重の女の子です。


「お姉ちゃん、おはよう。もう朝ごはんできてるよ」

「おはよう、真優。着替えたらすぐいくね」

「分かった、じゃ早くしてね」

「はーい」


今の子は私の妹の黒霧 真優。

もう、とっても可愛いですよこれが!

日本人形のような子で、艶やかな黒髪のロングストレートに少したれ目がちな瞳。

もう、本当に可愛い!

一方の私は、同じ黒髪でも肩までの髪でクセも強い……毎朝、大変なんです。


「さて、着替えよう」


いつも通りの日常の始まりです。


私が着替えて、ダイニングへ行くとすでに兄2人と父が朝ご飯を食べていました。

母は、キッチンでお弁当を詰めている様子。

真優は、学校へ持っていく物の最終確認をしているようです。


「おはよう」

「おはよう、舞」

「おはよう」

「おはよう……」

「あら、今日は遅かったのね舞。おはよう」

「今日、英語の小テストなの」

「大変だな~舞。でもあんまり無理すんなよ」

「ありがとう、武兄さん」


無理するなと言ったのは、一番上の兄の黒霧 武 さわやかスポーツマンタイプのイケメンなのだ。私が言うのもなんだけど……。


「小テストなんて……直前に見れば十分……」

「それはお前だけだろ、宗二」

「……そう?」

「そうなんだよ!」


宗二って言うのは、私の二番目の兄で黒霧 宗二 無口で少しぼーっとしているが、勉強がめちゃくちゃできるイケメン。


二人ともめちゃくちゃ女子にモテるから、いつも大変そうだな……と思いながらその様子を見てる。


そしてそして、私の癒し……真優もまぁ、モテる。

そりゃあんな子をほっとく奴らはいないだろう!

それに比べて私は、地味だし平凡だが他の兄妹達を羨ましく思ったことはない。自慢ではある。

私は、平凡に静かに生活出来たらいいんだから……。


「さ、舞も早く食べて学校行かないと」

「あ、そうだった。頂きます」

「お姉ちゃん、夜ご飯はお姉ちゃんが担当だからね」

「今日、私だったんだ。分かった」

「よろしくね、じゃいってきまーす」

「俺達も行ってくる……」

「舞!今日はグラタンにしてくれよ!じゃ行ってくる」

「了解!」



グラタンか……学校終わってから、買い物いかないとな。

私も朝ごはんを食べて、いつも通り学校へ行き帰りに買い物をして、家にかえったら部屋着に着替えて夕飯を作った。

作っている最中に、他の家族がぞくぞくと帰って来て夕飯をみんなで食べた。グラタンをリクエストしていた武兄さんは、とっても喜んで食べていた。

それから、片付けをしてお風呂に入り部屋で今日学校で出された課題をやった。



「終わった……」


今日、課題出しすぎでしょ先生達。

もう11時だよ。

今日はさっさと寝よう、明日は小テストないし。と、課題を片付けて電気を消しベッドの方に振り向くと……。


「うわっ!眩しい!」


え、電気今消したよね?え、ベッドが光ってるの?これ……。

だんだんと光が弱くなっていくと、そこに美形な男が現れた。


「誰だ?お前」




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