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エピローグ

 破壊神を封印した後は本当大変だったよ。やたら大騒ぎで、王国全土でなんか祭りみたいの始めるし、あたしはあたしでなんか国王ってのの前に立たされて勲章みたいの渡されるし。


 まぁ勲章なんかいらないから、もっと役に立つものが欲しいっていったら、マリヤらしい、て皆笑ってたけどね。


 でも、一応はもらっておいたよ。てかほぼ強引に押し付けられた気もするけど。

 

 それからも一週間ぐらいは王国中が大騒ぎだったね。

 あたしも封印の女神様だ女神様だってやたら持ち上げてくるし。

 どこいってもあたしを崇めたり讃えたりだ。

 王国中の有名な吟遊詩人ってのも集めたりして、あたしの英雄譚を作るなんて張り切ったりもしてるし。

 

 てかどんな詩を作るきだよ。最後股開いて封印してんだぞ? そんなのが国中で謳われるって流石にどうかと思うよ。


 どうかと思うといえばトーゲン教もね、正式に名称が変わることが決定したらしいよ。

 なんか満場一致でドングリ教に改名、てか火の玉にいわせれば改宗するらしいね。


 火の玉と変髪もかなりの高位を授かったみたいだね。ちなみに大司教はマララの爺ィが改めてやる事になったんだと。

 だからあのエロジジィは大司教の座から降りて、火の玉と変髪と同列だってさ。


 あの爺ィあたしとした後は疲れ果てて気絶してたくせに、そういうとこはちゃっかりしてやがるね。


 ちなみに大司教の上にあたしの名前が刻まれるとかいってたな。女神としてとか黄金像も作るとか張り切ってるね。そんな像いらないから黄金よこせ! て気もするけど。

 しかもデザインみせてもらったらあたしがM字開脚してる形だし。


「これこそがマリヤ様の究極のポーズですから!」


 鼻息荒くしてそんな事いってたけどね。うん、まぁ好きにしなって感じだよ。


 まぁそんなわけで結局一ヶ月ぐらいはバタバタした日が続いたわけだけど――





◇◆◇


「それでは新郎新婦の入場です! 盛大な拍手でお出迎えください!」


 周りの連中が司会の呼びかけに応えるように、文字通り盛大な拍手でふたりを迎えたね。


 今いるのは馬鹿の領地内にある教会だ。本来ならタイトウ領でやった方が良さそうなもんだけどね。なんでも縁起がいいとかでここにしたかったって、そんな事をいってたよ。


 あたしが最初に神様の場所から落ちた場所。馬鹿や犬と出会えた場所。そして破壊神を封印した場所。

 だから縁起がいいってそんなもんかねマジで?


 で、デカマラの腕にエロババァが寄り添うようにしながら、ゆっくりと歩いてきたね。

 たく、デカマラもあの顔で頬を紅めてるのはなにかおかしいね全く。


 デカマラの衣装は特注のタキシード。エロババァはウエディングドレス。この結婚式を教えたのはあたしだ。なんか妙に興味をもって聞いてきたけどね。


 あたしは別に結婚した事はないけど、まぁ生前も招待されていったことぐらいはあるからね。

 その辺を教えてやったらぜひとも再現したいって話になってね。今に至るってわけさね。


 ふたりの横には子どもたちの姿もあるね。本当成長が早いよ。


「それではここで皆様もご存知このシンジュルク王国の危機を救った封印の女神こと! マリヤ・メルセルク様の――」


 全く一々大げさなんだよね本当に。


 仕方ないからあたしは用意された壇上に立ち、集まった新郎新婦と招待客をぐるりと眺める。


 招待されてるのには当然見慣れた顔もあるけどね。馬鹿やスラパイ、そしてロリパイにモジオ、マセコにゴブリンなんかもいるね。


 さてと――


「えぇっと。この度は――度は……」


 祝いの言葉か――前は立場に相応しいものをなんて言ってたけどね――でも。


「やっぱだめだわ~あたしゃこんなとこで気の利いた祝いの言葉なんて思いつきもしないよ。柄じゃないからね」


 周りがちょっとざわざわしだしたね。でもしょうがない。


「なんか随分あたしを過大評価してる連中もいるけどね。女神だなんだそんな大したもんじゃないタダのビッチさあたしは。好き勝手いきてるあたしなんかが、人様の幸せを願って送る言葉なんてありゃしないよ」


 でもね――あたしは続ける。


「それでも送るならそうだね――折角あたしがこの股開いてなんとなく齎した平和さ。だったらあんたらもそれに乗っかって、精々いつまでも仲良く夫婦揃ってセックスに明け暮れてたくさん子供産んで幸せに生きな! 以上!」


 ……で、し~~んって、うん、これは中々の沈黙だね――


 でもそう思ってたら。


「クッ――あははは、あはは!」


 なんだいエロババァが急に笑い出したよ。


「全く。マリヤ様らしいお言葉であるな。でも、ありがとう。とても嬉しいぞ。あぁたっぷり愛し合って沢山子供を産んでみせるよ、だからもっと頑張ってね貴方」


「む、むぅ、しかしお前。既に新しい命は宿っているではないか――」


 はぁ? チッ。なんだよ本当に仲良くやりまくってるんじゃないかい。


「なんとこれはめでたい!」

「マリヤ様はそれを承知のうえであのようなお言葉を!」

「さすがマリヤ様だ!」

「マリヤ様バンザイ! 新郎新婦ばんざい! 新たな生命にもバンザ~~~~イ!」


 ……全くこいつらは本当になんでもいいんだねぇ~呆れるよ。

 でもまぁ、楽しめるならそれが一番かってね――





◇◆◇


「マリヤ様のおかげでいい思い出が出来たぞえ。本当にありがとう」

「うむ結婚式というのはいいものだな。子供達が結婚する際にはぜひとも取り入れよう。娘は嫁にやらぬがな!」


 デカマラの奴は妙な父性に目覚めたみたいだね。まぁ本来オークは雄しか産まれなかったらしいし、だから初めての娘が可愛いく思えるのもわかるけどね。


「しかしマリヤ。あの挨拶は良かったぞ。私は感動した!」


 あれでかい? この馬鹿どうかしてるよ。


「とってもマリヤ様らしいお言葉でしたわ。私おもわず惚れなおして――ポッ」


 頬を染めて瞳を濡らしてスラパイも遠慮なしだな。まぁ前からこいつはこんな感じだけど。


「マリヤおねぇ様~ふふ~ん。私もいずれ~ふふ~んおねぇ様とこんな式を~ふふ~ん」


 いやマセコ。それは無茶な相談だぞ? てか生涯バージンを貫く気かよ!


「マリヤ様の偉大なビッチのお言葉なの! 耳に焼きつけやがったでやがるの! これでまたビッチに近づいたなの!」


 全く相変わらず胸をバンバン揺らしてんね。まぁこの調子ならいいビッチになれるんじゃないのかい?


「マ、ママママママッ! マリッ! ヤ! ぼぼっ! ぼくも! び、ビッチ!」


 うん。だからお前はビッチにはなれないっての……いや、男の娘になればもしかしたら可能性はあるかもしれないけどね。


 …………さてっと。


「う~んちょっと疲れたね。少しあたしは外の空気を吸ってくるよ」


「あ! では私も!」


「いや、ちょっとだけひとりになりたいんだ。悪いね――」


 あたしはそういって踵を返し入り口目掛け歩き始める。


「――マリヤ?」


 エロババァの声が背中をなでた。だからあたしは軽く手を振る。


 そして振り返らず小さな声でいった。


「またいつかな――」





◇◆◇


「マリヤ本当に良かったのか?」


 人化した状態の包茎があたしに訪ねてくる。それにあたしは頷いて返した。


「あぁいいんだ」


「……お別れは済まされたのですね」


 あたしの後ろからは犬が語りかけてくる。


「あたしなりにな。まぁ今生の別れってわけでもないし簡単にすましたよ」


「マリヤ様らしいですわね」


 犬の隣に立ってるメイド長が、首を傾け笑顔を零した。


 ……てかね。


「なんでメイド長まで来てるんだよ。あたしは犬にだけ伝えたはずだけどね」


あたしが呆れ顔でそういうと、メイド長が一歩前に出て。


「そんな! 私はマリヤ様の事を心からお慕いしております! それなのに私に黙っていこうだなんて――悲しすぎますわ!」


「そうですぞマリヤ様。私もメイド長の真剣さについ口を滑らせてしまいましたが、この犬と気持は一緒かと思います!」


 犬も前に出てそう声を荒らげた。そして犬の腕に自然とメイド長が腕を絡めて、犬――、とか呟いて見つめ出した。


「おまえら、ただふたりで一緒に来たかっただけだろ?」


「いや! いやいやそんな滅相もない!」

「そうですわ! 私はマリヤ様一筋で!」


 あたしは思いっきりふたりを前にしてため息を吐いてみせる。


「――あのさ。確かにあたしは犬についてこいとはいったけど……まぁあれだよ。別に無理してついてこなくてもいいからね?」


 あたしがそう伝えると、犬もメイド長も、え? と瞳を大きく身広げた。


「あたしはさ。自分勝手な生き方しか出来ない女さ。だから離れたいってなら引き止めもしないよ。自分がこんな考えなのに、人を無理して縛ろうなんて思わないからね」


 そこまでいって、あたしは包茎にも振り返り。


「勿論あんたも一緒だよ。嫌なら無理して――」

「馬鹿をいうな!」


 ん? なんだいまた怖い顔しちゃってさ。


「わしはわしがマリヤと一緒にいきたいと思っているからここにいるのだ。その気持に嘘偽りなどない。これからも一生わしはマリヤのものだ! だから二度とそんな事をいうな!」


「そうですぞマリヤ様! その気持はこの犬も変わりません! マリヤ様だからこそこの犬! 一緒に旅にでようと思ったのです!」


「私もですわ。マリヤ様だからこそとことん付いていこうと思ったのです! ですからもうそのような悲しいことはいわないでください!」


 ……全くなんだかね。


「犬。あんた馬鹿の専属騎士だろ本当にいいのかい?」


「勿論です! それに私はマリヤ様の専属騎士でもありますからな。しっかり置き手紙も残しておきました」


 本当にそういうところはしっかりしてるね。

 ヤレヤレだねまぁでも――


「しょうがないね。そこまでいうならついてきな!」


「ワン! マリヤ様!」

「勿論! これからも一生一緒ですわ!」


「では参るぞ! ぐぉおおおおおおぉお!」


 包茎の雄叫びが空を劈き、竜となったその背中にあたしたちは飛び乗る。


 これは少し前から考えていたこと。

 一度この世界の地図をみた。

 そしてわかった事。この世界はとにかく広い。

 シンジュルク王国なんてその中の本の一部分でしかなかったんだ。


 だからあたしは旅にでようと決意した。だって折角これだけの能力をもらったんだからね、それにこの美貌をもつあたしの一生を、ひとつの国で終わらせるなんて勿体無い!


『それではいくぞお! しっかり掴まっておくんだぞ~~~~』


 包茎が大きく翼を羽ばたかせて、一気に飛翔する。あたしの暮らした国がみるみるうちに小さくなる――そうこれで、いやこれからがあたしの本当の旅の始まり。



 あたしはなんとなく眼下に広がる光景に目をやった。あそこに見えるのは――タイトウ領だね。

 あのデブオタはまぁなんだかんだで領主としてやり直すとかいってたかな――




◇◆◇


「うわぁああ!」


「……激しく転倒されましたな。もうだいぶお疲れのようですし、ここで一旦止めにしますか?」


「いや、まだだよ! ライオン! もっと僕に剣術を!」


「ふぅ。全くどうされたのですかなタイトウ侯? 突然剣術を始めるから教えて欲しいなど?」


「それは――僕は領主だから! もっとしっかり民を守れるようになりたい! そして……マリヤに一人前の男として認められたいんだ!」


「……なるほどマリヤ様の為にですか――ならばこのライオン! 少々手厳しくいかせてもらいますぞ!」


「望むところだ! ばっちこーーい!」






 そして巨チン――領地の土地改良とかで巨人たちと領民を助けてるみたいだね。

 まぁあれだけでかくて体力がありあまってんだ。魔道具のおかげで、人々とコミュニケーションも取れるようになったらしいしね――


◇◆◇


「巨神様~~よかったらお昼いっしょにいかがですか~~?」


「おじる? たべる! おで! おじる、うれじい!」


「他の巨人様たちの分もありますので皆様でどうぞ~」


「あじがどう。おでだじうでじい」


「いやいや巨神様と巨人様がたには色々とお世話になってますから。本当に助かっておりますぞ!」


(みんながおでひづよういっでぐれる。おでうでじい。こでもマジヤのおかげ。マジヤいまどおぐ。でもおでまっでる。いつまでもマジヤのごと――)





 後はゴブリン達も暫くはタイトウ領で畑作を続けるとか、ゴブリン流の畑作術を教えてるとか聞いたけどね――


◇◆◇


「ゴブリン様。あの~ゴブリン流畑作の事をもっと詳しく教えて頂きたいのですが?」


「よろしい! 皆様の事はこのゴブボンが神様より任されておりますからな! しっかりご教授差し上げますぞ!」


「よろしくお願いしま~~す!」


「まずはこうやって田畑を耕します」


「ふむふむ」


「そして耕し終えたら出来るだけ人数を集めてその場所を囲みます」


「成る程! ひとりじゃ出来ないというわけか! 」


「そして作物の恵みを願い、神様にお祈りいたします」


「おお! なるほど! 神への祈りは大事ですな!」


「そして祈りが終わった後、ここからが一番大事なとこですからよく聞いておくのですよ!」


「はい! 先生!」


「よろしい。では最後に田畑に向かって一斉に神様から名づけて頂いた有り難い聖液を――」





 あそこに見えるのはネリマドルク領だね。

 ……そういえば結局包茎はあたしに付いて来たけど、あの黒いおっさんどう思ってんのかねぇ。

 ……まぁどうでもいいけど――


◇◆◇


「あぁ愛しのエンペラードラゴン様。なぜ、なぜこのネリマドルクをおいて旅立たれてしまったというのか――あの時の熱い夜は遊びだったとでも――」


「ネリマドルク侯爵殿下! 次の会議の資料をお持ちいたしました!」


「うむ! ではそこにおいておくがよい!」


「はい! ではこちらに……時にネリマドルク侯爵殿下!」


「なんだ? 資料をおいたら後はよいぞ」


「はい! ただひとつ気になることがございまして――」


「うん? なんだ?」


「は、はい! そ、その、何故ご自分のお尻をずっと擦り続けているのでしょうか?」


「…………」

「…………」






 向こうはブンキョー領だね。今頃爺ィにエロジジィに変髪と火の玉が信者相手に偉そうな言葉でも送ってるんかね? てか爺ィしかいねぇし――


◇◆◇


「ほ、本当にわしがこれをやるのか?」


「勿論ですぞコマゴメフ! マリヤ様の偉大さを広めるためには必須ですからな!」


「ほっほっほ。面白そうではないかのう。わしはなんかわくわくするぞい」


「さすがマララ大司教様! ご理解があられる!」


「さぁそれでは皆様に女神の偉大なるポーズをお教えしましょう! 折角の完成披露会なのですから!」


「さぁ皆の者よく見て覚えるのだぞ! この女神の黄金像に合わせて! こうやって腰を落とし股を広げて」


「これが偉大なるビッチのポーズ!」


「え、M字開脚ですじゃあああぁああ!」






 そして――チヨダーク領だね。まったくそういえば結局あのペチャの奴は、憎まれ口しか叩いてこなかったね。

 てかショタは巨乳好きみたいだし、あいつの恋は前途多難――

 

 いや……そうでもないかな――


◇◆◇


「……チヨダーク侯爵殿下。こちらにおいででしたか」


「――レイダンか。あぁここならば空がよく見えるからな」


「チヨダーク侯爵殿下。もしかして……あのお、いえ、マリヤと一緒に付いていきたかったのではありませんか?」


「――確かにそうだったのかもしれないな。だがあの馬鹿この私に結局領地を任せていきおった。この状況で私まで出て行くわけにはいくまい」


「チヨダーク侯爵殿下……」


「それにな。私はマリヤを心の拠り所としようとしていただけだと気づいた。それはきっと愛ではない。恐らくただ甘えたかっただけなのだ。だけどな、それでは駄目なのだ。私はもっと心を強く持たねば」


「――チヨダーク侯爵殿下はお強いです。私には判ります。ですからこれからも私はチヨダーク侯爵殿――」


「呼び捨てでよい」


「え?」


「……その、なんだ、ふたりきりの時は今後は私の事をアキバと呼んでくれるとうれ――」






◇◆◇


「マリヤ! もうまもなくシンジュルク王国を出るぞ――」


「あぁ! いよいよだね!」


 そう。もうすぐ――国境を超える。

 ――でも、なんだろうね。なんとなくあいつらの顔が頭をよぎったよ。メルセルクの領地なんてとっくに過ぎ去ってるのにね。


「キャッ!」

「だ、大丈夫ですかなメイド長!」


 横風が強くなってきた吹き荒れた突風にメイド長がバランスを崩したね。それをとっさに犬がかばい抱き寄せたよ。


「い、犬。あ、ありがとう」

「い、いえ。風が強くなってきましたしメイド長もお気をつけて」


「ふぅ。全くあんたらもいいからさっさとヤっちゃえばいいじゃん」


 あたしがそう告げると、ふたりとも急にあたふたしだしたね。


「そ、そんな! 私はマリヤ様一筋で!」


「別にあたしはそんなの気にしないよ」


「え?」


「いったろ? あたしが好き勝手生きてるんだ。だから別にあたしにそこまで気を使わなくてもね。好きなようにすればいいのさ、あたしもその方が気が楽だしね」


 あたしはそういってふたりに笑みを零した。そしたら、そうですな、と犬が呟いて、そしてあたしをじっとみつめる。


「マリヤ様がそういわれるなら、皆も好きなようにさせていただきますぞ」


 ……うん? みんな?


「ふふっ。聞こえませんかマリヤ様――」


 メイド長にそういわれてあたしは耳を欹てる。


「マリヤーーーー! 私をおいていくなど酷いではないかーーーー!」


 て! はぁ!? なんで馬鹿がここまで来てるんだよ! 


 え? てかペガサスの手綱を握ってるのは――


「マリヤ様~~! このアリスが貴方様の事を逃すとお思いですか? どこまでも追いかけtいきますわよ~~~~!」


 スラパイかよ……てか馬鹿も無理して声をはりあげたんだろうけど、もう顔真っ青じゃねぇか!


「ふふ~んマリヤおねぇ様は~ふふ~ん私の大事なおねぇ様~ふふ~ん。だから絶対に~~逃さない~~」


「ロリンはまだマリヤ様から教わることがあるなの! ビッチの道に終わりはないでやがるなの!」


「マ、ママ、マリヤ、僕、僕も!」


 マセコまで、てか相変わらず変なメロディー奏でてやがるし、てかあいつペガサスも乗れたのかよ!


 マセコの後ろにはロリンやモジオまで一緒に……どうなってるんだいこれは?


 思わずあたしは犬に顔を向ける。すると悪びれた様子もみせず。


「あぁそういえば、置き手紙は三日前に置いてきたんでしたな。いやちょっと早すぎたでしょうかね?」


 ……全く本当に最近のこいつは――


「てかメルセルク! あんた領地はどうしたんだよ!?」


「そんなものはアキバ兄に全て任せてきた~~うぷっ、だ、だから、うぷぅ」


 ……いやだから無理してくんなよ馬鹿。


「マリヤ様~~領地は明け渡してきましたから、もう私達に帰る場所はありませ~~ん。そのかわりにペガサスも頂いてきましたし~~!」


 ……こいつらマジかよ。たくなんだって――


「あんたらなんでそこまでして、ビッチなあたしについてくるんだい?」


「そ、そんなの決まっている」

「皆がマリヤ様を――ビッチなマリヤ様を愛してるからですわ~~!」

「ビッチなマリヤおねぇ様~~ふふ~ん大大大大大好きなのです~~!」

「ロリンも大好きなの! ビッチなマリヤ様を尊敬してるなの~~!」

「マ、マママ、マリヤ! ぼ、ぼくも、好き! 大好き!」


「そういうことですよマリヤ様」

「ふふふっ。さすがのマリヤ様も観念した方が宜しいですわね」


 ……ふん! 上等だよ!


「だったらあんたらしっかりあたしに付いてくるんだね! ビッチは止まらないよ! おいてかれても――知らないからね!」


 




 こうして夜理麻 繰理ことマリヤ・メルセルクは、彼女を慕う仲間たちと共にまさしく世界を股にかけてその旅を続けていく――そしてまたきっと、どこかで彼女は股を開くことだろう。


 そう、マリヤはいつまでも、この異世界で股を開き続けるのだから――

なろう受けしないビッチヒロインは異世界で股を開くはこれにて完結となります

皆様ここまで読んで頂き本当にありがとうございました!

初めての長編完結となりましたが如何でしたでしょうか?

少しでも楽しんで頂けたなら幸いでございます

2015/02/04追記

※なろうの裏側で大人版の連載を始めました

そっちでは全年齢版では修正セざるおえなかった部分を修正せずそのままに一部描写を追加して公開しております


さてマリヤのお話はここで完結となりますが現在同じく異世界ファンタジーで

老後の楽しみは異世界転生なのじゃー

http://ncode.syosetu.com/n8029ca/

裸一貫どころか魂一つだけで異世界に来てしまったので取り敢えずコボルトに憑依しようと思う

http://ncode.syosetu.com/n6048ch/

の2作品も連載中となっております

もし少しでもご興味頂けましたらこちらもお楽しみ頂けると嬉しく思います!


それでは最後に改めてここまで読んで頂いた読者の皆様どうもありがとうございました!


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