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廃墟ビル探偵事務所  作者: 残火拍都
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1、情報屋

この薄暗い小道を抜けると廃墟と化したビルがある。少し前までは不良たちの溜まり場となっていたのだが、最近は人っ子ひとりいない。


ーーーまあ、俺がやったんだけど。


眞矢は今にも壊れそうな階段を上っていく。ところどころ抜け落ちている部分があるが気にしない。

気にしていたらきりがない。


ーーーそろそろか。


眞矢は溜息をつくと当時に、真後ろに向かって足を蹴り上げた。


「あ、気づいてたんだ?不良高校生のくせに」


そいつは軽々と避けるといった。


「その高校生に銃を発砲しようとした大学生にいわれたくない。それに、俺は不良じゃない」


ハッキリいってこいつは苦手だ。へらへらといつも笑っていて掴みどころがない。


それがこいつ、四月一日凍冴わたぬきとうごという人間だ。


情報屋だが、会うたびに眞矢を殺そうとしてくる危険人物でもある。


「••••••で、今日は何の用だ?依頼か?」


凍冴がここ、廃墟ビルに来る大概の理由は依頼である。顔を見合わせば、殺し合いにも発展しかねない犬猿の仲だが依頼が情報屋である凍冴のもとへ来たならば、一時休戦せざるを得ないのだ。


「それもあるけどさ、今日はもう一つ。篠君に会いに来たんだー」

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