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あるひのVRMMO日誌  作者: カグツチ
第1章:テストプレイですの
3/6

第3部:ゲーム開始

俺が退院して三日後、ついにMSOVRのテストプレイ開始の日となった。

もちろん通院しながらではあるが、現在の体調はおおむね良好である。

そしてVR機構の設置に関してだが、寝室のベットに一台と今に用意した簡易ベットに一台取り付けることに決定した。

というかいつの間にか設置されていた、ぶっちゃけ事後承諾だ。

ベットに設置した理由として、VR世界にいる間は体は眠ったような体勢となるためログアウト後に異常をきたさないためにベットが奨励されているからである。

ベットが違うのは俺自身が病気だったのでうつさないためとお互いが変な体勢になって窒息しないためと説明書に書いてあったからだ。


サービス開始は朝十時、現在は九時半。少々時間がある。

「とりあえず街がMSO時代と一緒だったら裏門のところで待ち合わせね。違ったら教会っぽい建物の前だよ」

「りょうかいしましたー隊長」

まずはテストプレイにあたってパーティーを組むために蓮と待ち合わせ場所を決めておいた。

多分正門側だとプレイヤーでごった返すだろうという考えからである。

「そういえば今回もダークエルフで行くのか?」

「うーん、あんまり考えてない。そっちは?」

「今回は頑固一徹って感じの料理人。もちろんヒューマンのままだけど老けさせて前とは思いっきり違うキャラにするつもり」

「MSOのキャラコンセプトが若い料理人だったよねー。じゃあ私も顔とか変えちゃって別人にしよっと!」

「頼むからゴンさんみたいな見た目は男プレイも漢、でも中の人は実は女とかはやめてくれよ。心臓に悪いから」

「だいじょぶだいじょぶ。ピチピチのおんにゃのこをつくるから安心してね」

「それならいいけど」

「心配しないでって。そもそもゴンさんとかヒサオ君を超えるキャラメイクなんてできないからさ」

「イベントのキャラ顔アンケートで堂々の悪評ワンツーフィニッシュだから超えようがないけどな」


お互いがキャラの設定を決め終わったところであらかじめ用意してあったタイマーが十時五分前を知らせてくれた。

HPによるとそろそろVRによるMSOVRのトップページが公開されるらしい。

とりあえず蓮と別のベットに入りヘッドギア型のVR装置を起動させる。

すると一瞬間を開けてすさまじい眠気が俺を襲い、抗うことなく意識を手放した。


次に目を開けると真っ暗な空間にふわふわと漂っているような、それでいてしっかりとしたソファーに腰かけているような感じの場所に俺はいた。

目の前には懐かしいながらも前作の画面を通してみたのでは考えられないようなくっきりとしたMSOVRのロゴが堂々とたたずんでおり、右上にあるタイマーは十時一分前を示していた。

「……5、4」

タイマーの秒針に合わせてカウントダウンを読み上げる。

「3、2」

VRとはどんな仕様になっているのだろうか、いまからわくわくが止まらない。

「1」

ゼロというと同時に門をあしらっていたトップページの中へと吸い込まれていった。


『はじめまして、この度はMSOVRのテストプレイに参加していただきまことにありがとうございます。私はこのゲームで皆様のヘルプを致しますレーフェと申します』

出てきたのは前回と同じヘルプやら運営の代理人として生み出された聖霊のレーフェちゃん。

出てくる場面によって様々な種族・年齢で現れるため運営の趣味が前面に押し出されたキャラとして有名である。

ちなみにこのキャラの名前を使うことはできない設定となっている。

『それではあなたのキャラメイクを行います。過去にMSOをプレイしたことはありますか?』

ここは嘘を付かず正直にYesを選択する。

『それではログインIDとパスワードの入力をお願いします』

IDとパスワードを入力する。というか頭に思い描いた時点で入力されていた。読み取り能力もすげえ。


『認証中……。MSO登録名コルラ・アルジャイ様ですね?キャラメイクを行いますか?』

ここでNoを選択すると前のキャラのまま設定されるのだろう、だがしかし今回はYesを選択する。

目の前に現れたのはかつての俺の分身であり相棒であったコルラ。

狐のような感じで飄々とした薄い黄緑色の髪をした青年である。

設定であるが絵心がない俺でも意外に簡単、作りたいキャラを思い浮かべて「抽出」というボタンを選択する。

すると今まで目の前にいた青年は姿を消し代わりに某コーヒーの宣伝に出てきた宇宙人に日本人的な要素を足したような爺が目の前に現れた。

一部、黒かったりする体の部分や後頭部はきちんと思い描けていなかった部分であり少々の修正を必要とした。

そうしてできたキャラは自分でも納得のいく厳ついキャラである。

名前に関してだがそのままだと似合わないことがわかりきっていたので「レナルド・ハーマン」とした。


『ステータスを変更しますか?』

この質問に対してはNoと答えておく。特に前回とはプレイスタイルを変えるつもりもないし、顔を変えたのは身バレをしばらく防いで仲間でも探そうかというつもりであるからだ。

有名になると結構めんどくさいのが涌くというのも経験済みである。


『それではスキルを五個選択してください。ちなみに最大で十個のスキルを取得、十五個までスキルを控えに回せます』

これはちょっと変わったようだMSOだったときは始めから十個のスキルを獲得できていたのであるが少々少なくなってしまっている。

ちなみにスキルとは得意技のようなものでそれぞれレベルが50まで存在し、最大まで上げるとあらゆる派生形のスキルへと変化するものである。

MSOを例とすると弓は派生して短弓、長弓、弩などへと変化していくのである。

またスキルには二種類存在し、一つがスキルなしでも行動が制限されないもので「アーツスキル」と呼ばれる……たとえば武器などのスキルが存在する。

このスキルを習得していなくても武器は扱えるが、習得しておくことで武器補正値がかかったりアーツといった必殺技を放つことも可能になってくる。

もう一つがスキルがないと行動が制限されてしまうもので「プレイスキル」と呼ばれる……これは鍛冶や料理などのスキルである。

このスキルはアーツというものを覚えないが上位のスキルへと派生するにつれてプレイヤーへの補正をかけてくれるというスキルである。

このスキルを習得しなければその行動することができず、他人から得るか後から習得するといったことをしなければならない。

またスキルはスキルポイント略してSPによって習得でき、ボスを倒したりイベントなどをクリアしたりすると得ることができるものである。

そんな中で俺が選んだスキルは、「剣術」「料理」「観察」「身体強化」「見切り」である。

剣術や料理は説明したので省略する。

まず「観察」は謎のアイテムを鑑定したり、敵のステータスを確認するプレイスキル。

次に「身体強化」は文字通り体を強化し様々な動きを可能にするアーツスキルである。

最後に「見切り」については敵の攻撃を予測したり、鍛冶などにおいて鉱物の鋳造をなんとなく把握させるプレイスキルである。


『このキャラでよろしいですか?それではNSOVRの世界へいってらっしゃいませ!』

あ、誤字見っけ。後で報告しとくか。

最後の質問しYesと返すと同時に一気に意識がレナルドの中へと向かっていく感じがする。さらに周りは光に包まれていく。

ただしここら辺のグラフィックにこだわったのはよくわかるが、それでもゲーム名を間違えるのはよくないと思う。

多分課長さんの大目玉食らうだろうな。南無三……。

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