(6)簡単な登場人物紹介
※ この物語はあくまでフィクションです。
実在の人物・漫画・アニメ等とは全く関係がございません。
◇ ルマンダ
由緒正しい雑貨屋の娘。
小さいころから、王子様お姫様が出てくるお話が大好きだった。
幼馴染のアルが王子様だと聞いてビックリ、自分が一応令嬢だと聞いて二度ビックリした経験を持つ。
ずっと街の悪ガキたちから、「アネゴ」と呼ばれて生きてきた。
でも最近「あたしこのままじゃダメなんじゃないかな…」と、迷走しつつも頑張っている。
◇ アルフォンス
見た目はキラキラ、中身は山賊、その名は王子アルフォンス!
幼馴染の雑貨屋の女の子が大好き。
彼女が王子様大好き人間なので、その子の前では絶対に理想の王子の仮面を外さない程度には腹黒。
大好きな子が最近突然令嬢ムーブに入り、迷走しているのも可愛いなあと微笑ましく眺めている。
貧乏国の跡取りらしい、しっかり王子。
ただベイカの第四皇子に、異常に懐かれている理由だけはどう考えてもわからない。
◇ ベイカ帝国の第四皇子
昭和から転生したら、大好きな漫画の世界でした!(ただし未来)
昭和少女の心をわしづかみにした、大河ロマン漫画「黄金色の草原」。
姉に無理やり布教されたのをきっかけに、少年は沼にはまった。
コミックを全巻揃え、アニメは全話視聴し、グッズを買う程度のファンだった。
転生後は少年時代、ちょっとしたきっかけで前世を思い出して大歓喜。
興奮しすぎて三日間寝込む。
以後、歴史が大好きで勉強熱心な皇子として名をはせる。
(アルフォンスについて)
作品の舞台を聖地巡礼しているときに知り合った。
なんかアルルン王子と同じ顔の人来た!
→え、ご血縁の方?
→アナタ今日カラワタシノ親友デス、OK?
(カーリー王女について)
カーリーたんを名乗る不届きな女がいるらしい。
絶対許さん。
ついでにひとこと言わせてもらうけどなあ、読み方「おうごんいろのそうげん」じゃねえんだよ!
◇ カーリー王女
令和から転生したら、よくわからない漫画の世界でした!
たしか「おうごんいろのそうげん」…え?違う?
ちょっとしたきっかけで、自分が転生したことを知る。
漫画にはまった世代ではないので、あらすじもよく分かっていない。
おばあちゃんちの蔵を整理していた時に、むかし母が買ったコミックを見つけた程度。
ママが何かごちゃごちゃ言ってたけど、動画見てたから覚えてないんだよね。
ああ、銀色のほうの王子とくっついて、別れるって言ってたな。
…よくある婚約破棄ものってことだよね?
それならフツーに考えて、銀色は婚約破棄されるアホ王子ってことじゃね?
で、別な方が本命なんだ。
じゃあさ、とりあえずアホ王子に冷たくされて婚約破棄されれば、あたしハッピーエンド確定じゃね?
なんだ、簡単じゃん。ヨユーヨユー。
◇ 「黄金色の草原」の作者
転生したら、昭和の少女漫画家だった!
ネタが浮かばず切羽詰まった時に、前世を思い出した。
その知識をもとに「黄金色の草原」を執筆。
アニメ化、グッズ化され社会現象となる。
よかったよかった。
ただし事実そのままだと、何の面白みもない政治的な話だったので。
設定やストーリーは読者受けがいいように、大きく改変している。
だって、こっちからそっちに転生する人がいるなんて、思わなかったんだもん。
ごめんごめん。
◇ ルマンダの母
仲間が次々犠牲になる中で、最後まで公女を守り抜いた令嬢。
今は侍女長として女王(元公女)に仕えている。
仲間たちの分も主を大切にしている、女王第一の忠義の人。
え、じゃあなんで結婚したのかですって?
それはほら、お父さんが結婚しないと泣くっていうから…。
◇ 女王陛下
家族も国も仲間も失って、一度どん底を見た人。
こういう人は、強いよね。
◇ 王配殿下
強面の純情中年。
口下手で話すとすぐ真っ赤になる。
そのため、公の場では黙って立っているだけでいいと言われて番犬扱い。
何か言いたいときに、剣で床をガンガン叩く癖がある。
先日床がえぐれて、怒られた。
傭兵として名高かったのは、本当。
◇ シルフィーヌ
名前しか出てこなかった、鍛冶屋の娘。
幼馴染の女の子が、同じく幼馴染の男に粘着されていて、可哀そうに思っていた。
でも勘違いでした。
どうぞ、好きにやってちょうだい。
◇ ブール城の人たち
別に貴族になりたくもないし、偉くもなりたくない。
みんな仲良く、平和に暮らせればいいんだ。
◇ メルジールの王様
親父は勝手にやらかすし、娘は変な詩のネタにされてるし、もう大変。
あの二人、どうしたらいいんでしょうね?
悩みは尽きない。
お読みいただきありがとうございました。




