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第8話 巫女様達の思い

 「エレナ、何、不安そうな顔しているのですか?」


ハニーがエレナの顔を覗き込んで問いかける。


 「別に、不安なことなんて何もないよ」


エレナが膝を抱えしゃがみこみながら不安な顔で答えた。


 「エレナの作戦通りじゃないですか。

  完璧でしたよ。」


ハニーがエレナの肩を叩いていう。


 「そうだすよ、私たちの能力も充分にアップ出来たし、

  ユウスケなら大丈夫だすよ。」


アンがソファーからエレナの元に近づいて言う。


 「そうかもしれないけど・・・」


エレナの不安な顔は消えない。


 「そうだよ。

  生き延びて帰ってくるよ、きっと。

  だから、もう良いじゃん。

  私たちは理想の力を手に入れたんだから」


ジュリアンもベットからエレナに近づき言った。


 「確かに、私の作戦よ。

  ユウスケをスケベにさせて

  エネルギーを大きくさせて

  私たちが、そのエネルギーや能力を奪う。」


エレナが、みんなとの作戦を話す。


 「だから、完璧だったじゃない。

  エレナの作戦は。」


ハニーが言う。


 「そうだすよ、昨日の夜だって

  みんなで奪えるだけ奪った。

  ユウスケはほとんど

  エネルギーが無くなっているかもしれないだすが。」


アンが話すと、余計にエレナの顔が曇る。


 「そうだよ。

  だから、みんなで、止めたのに。

  それなのに

  ユウスケは話し合いだから大丈夫とか言って

  仲間の安全の方が俺は大切とか

  言っちゃってさ。

  本当に馬鹿なんだよユウスケは。

  ハハハハハ」


ジュリアンは、エレナを笑わそうとして言ったのだが。

エレナがギュッと固まり泣きだした。


 「やっぱり、駄目。

  ユウスケに特別な感情があるわけではないけど

  何か、駄目なの」


エレナが泣き崩れている。

床には、大粒の涙がこぼれている。


 「別に、私だってユウスケのこと嫌いじゃないですよ。

  一緒にいて楽しいですし。

  ユウスケなんて、所詮、馬鹿な男なのですよ。」


ハニーが強がりな感じで言う。


 「あら、そうだすか? ハニーは、ユウスケが死んだとき

  滅茶苦茶、心配そうだっただすよ。

  あんなに慌てふためいたハニーは初めて見ただすよ」


アンがハニーをからかうように言った。


 「ハハ。アンなんて、犯人をぶっ殺してやるだすとか

  私も、あんな姿を見たのは初めてだよ。」


今度はジュリアンがアンをからかった。


 「何よ、ジュリアンなんて、一番必死に肉体の

  組成頑張っていたじゃないだすか。

  あんなに必死な顔、初めて見ただすよ。」


アンが、反撃して言い返した。


 シーン


ホテルの部屋は、しばらく沈黙状態となった。


 「ごめん。私、敵の基地に行ってくる。

  ユウスケの肉体がなくちゃ、生き返らせることも

  出来ないもん」


エレナがふらっと立ち上がった。


 「私だって、ユウスケがいなくなったら美味しい食事が

  食べられなくなるのは残念ですよ。

  ですが、さすがに敵の基地は最大兵力が待っていますよ。」


ハニーがエレナを心配そうに言う。


 「そうだす。

  ユウスケをからかえなくなるのは、つまらないだすけど

  敵の基地にいったら死んじゃうかもしれないだすよ。

  2人死んだら蘇生できないだすよ。」


アンも心配そうだ。


 「うん。だから私ひとりで行ってくる」


エレナは泣き止み真剣な顔で言う。

3人は、同時に溜息をついた。


 「はあー、まったく。

  せっかく、私たちが望んでいた力を得たのに。

  死ぬかもしれないなんて。

  まったくもう、仕方ないな。

  私も一緒に行ってあげるよ。

  2人はどうする?」


ジュリアンが呆れた感じでハニーとアンに聞いた。


 「仕方ないですね。

  まあ、正直、私もユウスケのことは、

  心配なので、一緒に行きますよ。」


ハニーは、仕方なさそうに答えた。


 「そうだすね。

  私も、自分の実力を知りたいし。

  一緒に行くだす。」


アンも仕方なさそうに答えた。


 「えっ。本当に良いの?

  ありがとう。みんな。

  でも、勘違いしないでね。

  本当にユウスケのこと何とも思っていないんだから」


エレナは、いつもの元気な顔に戻った。

その顔をみて、3人ともクスッと笑みを浮かべた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


4人は敵の基地の前にいる。

あれからすぐに、ハニーの能力でぶっ飛んできた。


 「エレナ、太ったんじゃないですか?

  あなたが、一番重かったですよ。」

 

ハニーがエレナに言うが、エレナは聞いていない。

エレナの顔は、いつになく真剣だ。


4人が基地の前で、どうしようかと考える暇もなく

監視アンドロイドが1体、現われた。


 「何か、御用でしょうか?」


監視アンドロイドをとおしたハイドの声だ。


 「そちらにユウスケという者がお邪魔していませんか」


ハニーが監視ロボットに向かって話した。


 「ユウスケ・・はいはい。

  ユウスケさんは今、管理責任者と話し合いをしております。」


本当かしら?

本当は、もう死んじゃっているのでは?

基地の周りには熱で焦げた跡やえぐられた箇所がいくつかある。

もしかして、肉体ごと消された?


 「では、生きていることを確認したいので

  私達も中に入れて下さい」


ハニーは冷静に、監視アンドロイドに話しかけた。


しかし、相手の返答を待つことなく

エレナが基地の3重にもなるバリアを

次々と破って一人で中に入っていく。


目の前に黄金アンドロイドが4体出現した。

しかし、黄金アンドロイドが戦闘態勢に入る前の

数秒で4体全てが爆破される。

エレナがやったのだ。


 「ちょっと、エレナ、何をやっているのですか?」


ハニーが叫ぶ。

しかし、その瞬間

200体近い黄金アンドロイドが

500mほど先に現れてしまった。


さすがの4人娘でも、全てのアンドロイドの

バリアを解除しながら爆破・攻撃することは不可能だ。


 「やるしかないですか」

 「そうだすね」

 「みんな、死なないでね」


ハニーは真っ先に超高速で空中に飛ぶ。


アンが、竜巻を起こすと雷が発生する、

黄金アンドロイド200体が竜巻に巻き込まれ

雷撃を受けているが、影響がなさそうだ。


しかし、黄金アンドロイドも竜巻の中から

こちらに攻撃は出来ないようである


ジュリアンは、暴風で樹木や岩石などを竜巻めがけて

飛ばし込んでいる。

樹木は根っこからもぎ取られ、岩石も大きさなど関係なく

吹き飛ばされ竜巻に巻き込まれる。


結果、竜巻の中は、黄金アンドロイド、樹木、岩石などが

洗濯機のようにごちゃ混ぜになりながら、雷撃が走り

ひどい惨状になっている。

しかし、、黄金アンドロイドには傷ひとつ負わせることが

出来ない。


何とか、竜巻から脱出した黄金アンドロイドは、

すぐに、ハニー目掛けて熱放射をしてくる。


しかし、今のハニーのスピードならかわせる。

そして、ハニーは必死にかわしながら

アンドロイドのバリアを解除する。


そして、ハニーと交戦しているアンドロイドに対して

エレナが地上から爆発を念じて、

見事に黄金アンドロイドを爆破させている。

ハニーとエレナの連係プレイだ。


エレナは、竜巻の中のアンドロイドを爆破したいが

高速で回っているアンドロイドに対して狙いを定める

ことが出来ない。


なので、

竜巻から出てきたアンドロイドを爆破するしかない。


竜巻の上部まで行くと脱出しやすい。

今は、中ほどでグルグル回っているが、

多くのアンドロイドが上部にたどり着くのも

時間の問題であろう。


今は、1体ずつ黄金アンドロイドが竜巻から脱出しているが、

一気に竜巻から黄金アンドロイドが脱出したら

対応できないかもしれない。


 「なかなか、しんどいわね。」


アンが汗を垂らしながらジュリアンに話しかける。

アンも竜巻からアンドロイドが逃れないように

竜巻を地上から上空に押し上げている。


 「そうね。長期戦かしら?

  追加の軍隊がきたら、おしまいね」


ジュリアンが困った顔で返答しながらも、

遠くの周辺からも樹木や岩石を竜巻に暴風で

飛ばしていながら、竜巻の威力を大きくしている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


俺は、監視モニターを見ている。


 「ねっ。言ったでしょ。

  主犯は、俺じゃないんですよ。」


俺はゼルダさんに、どや顔で言ってやった。

呑気に言っている場合ではないのだが

俺はゼルダさんと約束してしまった。

もう攻撃はしないと。


 「わかりました。わかりましたから。

  あれ、何とかして下さい

  これ以上、被害が出たら

  大変なことになってしまいます。

  お願いします。早く。」


ゼルダさんが泣きそうな顔で、俺に頼む。

良かった。

ゼルダさんから頼まれれば、俺は素直に動ける。


 「仕方ないですね。

  では、止めてきますので。

  アンドロイドの攻撃を止めて下さい。

  あいつらの攻撃を止めてきます。」


俺は、ゼルダさんにそう言って。


 「テレポ―テーション」


俺は、テレポーテーションしてきたが、

すごい光景だ。

基地の周りは奇麗になにもかもが無くなっている。

そして、目の前には巨大な竜巻が。

黄金アンドロイドは攻撃態勢をやめたのか

竜巻から出てこない。


俺は現場を確認してから、さらに、

テレポーテーションで移動する。


まずは、エレナだ

ゴツン

後ろからゲンコツだ。

敵は攻撃を止めているのだ。

まずは、こちらの爆発女を止める。


 「えっ?ユウスケ?」


エレナの驚く声が聞こえたが

今は、相手をしていられない。

すぐに、テレポーテーションをして。


次はジュリアンだ。

ゴツン

これ以上、自然破壊をやめさせた。


 「痛い。ユウスケ?」


次にアン

ゴツン

竜巻を止めた。

止まった瞬間、樹木や岩石が山のように上から

落ちてくる。

そして、竜巻に呑まれていたアンドロイド達は

解放されたかのように空中を飛行している。


 「相手は、もう攻撃しないから」


俺はアンにそう告げて、

最後に、空中に飛んでいるハニーのもとへ

ゴツン


 「もう、お終いです。降りてきて。」


そう言って、俺は最初のエレナのもとに降りていく。


 「いつの間に、飛べるように?

  でも、良かった。」


ハニーが呟きながら、俺と一緒に降りてくる。


 「何すんのよ、ユウスケ

  せっかく助けに来てあげたのに」


何か、泣いているのか笑っているのか怒っているのか

わからない顔のエレナが文句を言う。

そして、俺に近寄ってきた、ほかの3人も同じような顔だ。


 「こうなるのが怖かったから

  街で待機していろって言ったんだよ」


俺は、4人を叱ってやったが。

何か、こいつらの顔を見てたら

 どうでも良くなった。


 「とりあえず、みんなで

  謝りに行くぞ」


俺は、疲れた顔でみんなに言った。


 「なんで、わたしが謝らくちゃいけないのよ。

  まだ残っているから、あれを・・・・・・・」


何かしでかしそうな、

エレナの言葉を遮って、


 「テレポーテーション」


 「あのう。ユウスケさん

  私の知っている巫女さんたちとは、

  何か違う気がするのですが」


俺たちは、ゼルダさんの基地の応接室にいる。

ゼルダさん達に謝らせようとして4人を連れてきたのだが

ソファーで偉そうに座ってやがる。


 「ここは、お茶も出ないのか?」


青髪のジュリアンが騒いでいる。


 「お腹減っているんですけど」


エレナは、ここをどこだと思っているんだ。


 「何かお土産になりそうなの、あるかしら」


金髪のハニーまで


 「ここで竜巻起こしても雷出るだすかな?」


赤髪のアンに至っては恐怖だ。


 「すみません。

  本当に申し訳ありません」


何故か俺が必死にゼルダさんに誤っている。

そんな空気の中

空気を読めないのがエレナである。


 「何で、ユウスケ生きているのよ。

  せっかく、助けに来たのに」


エレナがまた俺に文句を言ってくる。

生きてちゃ悪いのか?

全く、俺とゼルダさんが会話している最中に入ってくるな。


 「話し合いに行くだけって言っただろう。

  何で、俺を勝手に殺すんだよ」


エレナに言い返す俺。


 「私たちは、ユウスケを信じて待っていようと

  エレナに言ったんですけど。」


ハニーがモジモジしながら俺に言う

アンとジュリアンもうんうんと頷いている

やっぱり、エレナが元凶だったか。


しかし、何故か、俺の呼び方がまた格下げになったのか?

最初は、勇者ユウスケ様

次は格下げではないかもしれないがユウスケ隊長

そして確実に格下げのユウスケさん

現在は、呼び捨てのユウスケ

まあ、距離が縮まったと思って良しとしよう。


 「まあ、まあ

  ユウスケさん。

  巫女さん達も

  心配だったんでしょう

  ここで、絶対に喧嘩などしないで下さい。

  絶対に。」


ゼルダさんは、本当に優しい人だ。

しかし、少ししか見なかったが

エレナ達は、相当強くなっていないか?

理由はわからないが。


 「ゼルダさん。

  俺も知らなかったんですが、先ほどの巫女たちの強さ

  どう思います?」


俺はゼルダさんに聞いてみた。


 「そうですね。

  ハイパーアンドロイドは50体で

  敵の1個師団、つまり母船と複数の宇宙船軍団

  に対応できる最新兵器なのです。

  200体近いあれを同時に相手できるとなると

  想像が出来ません。」


ゼルダさんが溜息をつきながら話す。

4人の巫女様たちは、話を聞いたのか

ものすごくうれしそうだ。


 「ねえ、ねえ。私達、宇宙征服できるんじゃない」


エレナの声が聞こえてくる。


 「まあ、地上。いわゆる宇宙空間で無いことが

  条件になるでしょうけど。

  あの、ハイパーアンドロイドは宇宙空間で

  最も力を発揮するので」


エレナの声を聞いたのか、ゼルダが補足説明をした。

そりゃそうだ。

しかし、


 「ねえ。無理だとはわかっているんだけど。

  この星で、これだけの防衛能力があれば

  ゼルダさん達がここにいる建前がなくなっちゃうんじゃ

  ないの?」


俺は、意地悪でゼルダさんに聞いてみた。


 「意地悪なこと言わないで下さいよ。

  確かに地上での防衛力は大丈夫でしょう。

  でも、宇宙空間から攻撃されたら

  さすがに防御出来ないでしょう。

  やはり、我々が守ってあげないと」


建前の上手なゼルダさんが答えてくれた。


 「ハハハ

  そうですよね。」


俺は、笑いながら納得した。

そして、思わぬ展開になる。


 「ゼルダ団長、大変です。大変なんです。」


大変ですのハイドさんが慌てて応接室に入ってきた。

 

 「もう、勘弁してくれ

  そのセリフは聞きたくない

  ユウスケさん、他にも誰かいるのですか?」


ゼルダさんが泣きそうな顔である。


 「いや、いや。ここに全員集合しているので

  他にはいません」


俺は、首をブンブン振って否定した。


 「違います。本部からの命令で

  ラクーンからの撤退命令です」


ハイドが焦った顔で説明する。


 「ユウスケさん達のデータを送ったんですが

  本部のAIが撤退を判断したらしく

  全体の戦略計画自体を大幅に変更することに

  なったようです」


ハイドが続けて説明する。


 「マジで。

  本当に。

  マジうれしい。

  この星から出れるんだ。

  良かったー。」


ものすごく嬉しそうにゼルダさんが叫んだ。


 「それで、俺はどこに移動になるんだ?」


ゼルダさんがハイドに聞いている。


 「はい、何でも、最近、核融合技術で宇宙に

  進出してきたばかりの星らしいです。

  ずいぶん、先の話だそうですが。

  とりあえず、すぐに撤退して本部に戻ってほしい

  とのことです。」


ハイドが説明する。


 「良いじゃん。

  良いじゃん。

  精神エネルギーとか発展した

  狂った星じゃないじゃん。」


ゼルダさんが滅茶苦茶、喜んでいる。


 「おめでとうございます。

  ゼルダさん」


俺は、ゼルダさんに握手を求めて祝ってあげた。


 「ありがとうございます。

  ありがとうございます。

  これも、ユウスケさんのおかげです」


あまりの喜びにゼルダさんは俺の手を両手で包んで

握手してくる。

俺のおかげなのか?

考えようによっては、そうかもしれない。

うん。

何か全部、うまくいったかもしれない。


それから、色々とゼルダさんと話し合った。

残ったこの基地や資源採掘場は、そのまま置いていくので、

そのことなどを、ここの街のカルヴァン領主とも色々と

話し合うらしい。


造船工場は、跡形もなく破壊されたので置いていくも

くそも無いと言われてしまった。


 「私も、良い経験が出来ました。

  超能力については我々も研究をしているのですが、

  ユウスケさん達のおかげで、もっと発展させることが

  出来そうです。

  今回の損害は、それで何とか帳消しにしたいですね」


ゼルダさんが俺に語ってくれた。


 「私としては。戦争のない世の中になれば良いのですが」


俺は、本心でゼルダさんに言った。

ゼルダさんも同じ気持ちだろうと信じている。


 「そうですね。みんなそう思っているんです。

  しかし、相手を信じられないという弱い心はどうしようもない。

  ユウスケさんは信じていますけど。フフ」


ゼルダさんが笑みを浮かべて俺に言う。


 「しかし、本当にカムーンはこの星を

  侵略しに来るかもしれません。

  確かに戦略的なメリットは少ないですが、

  資源はこの星にあるのです。

  恐らくは、我々がいなくなれば、すぐにでも

  この星を偵察に来るでしょう。

  まあ、ユウスケさん達なら大丈夫でしょうけど

  気を付けて下さい」


ゼルダさんが俺達を心配してくれた。


 「ありがとうございまず。ゼルダさん達も

  お元気で」


俺は、宇宙船に乗り込むゼルダさんに握手をして別れを告げた。


そして、ゼルダさん達が乗り込んだ宇宙船は、

音もなく、あっという間に消えてしまった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


これでエレナ達の戦争ごっこは終わった。

こいつらと別れるのは寂しい気もするが仕方ない。

少し落ち着いたら、

俺は、俺の星に帰らなければならない。

これは仕方ないのだ・・・・・・・・


俺たちは、テレポーテーションでホテルの部屋に戻った。

 

 「ホテルなんて帰らないで、洞窟に帰れば良かったじゃん」


エレナが文句を言う。


 「いや、大切な俺のリュックもあるし

  礼儀として、ホテルに帰るって言っていかなきゃ。

  お世話になったお礼もしてから帰ろう」


俺は礼儀正しいのだ。


4人娘たちに荷物をまとめてといいたいところだが

4人娘たちの荷物は何もない。

俺のリュックと4人娘たちのゴミしかないのだ。

何故か、俺が散らかっていた4人娘たちのゴミを片付けた。


 「それじゃあ。帰りますか」


俺の号令でみんな部屋から出る。

部屋から出ると、また、4人娘は巫女様モードだ。

この切り替えは、いったい何なんだ。


カウンターらしきところがあった。


 「色々と、お世話になりました。

  おかげで、ゆっくり休めました」


俺はカウンターのジョニーに言った。

そう、メイドさん達に俺の殺しをそそのかした奴だ。


 「いえいえ、お客様が何度も生き返ってくれたので

  大変でしたよ。

  メイドもみんな、辞めてしまいましたし。

  ありがとうございます。」


美青年なジョニーに嫌味を言われてしまった。


 「いえいえ、お気になさらずに。

  何度も殺していただきありがとうございます。

  それでは、お世話になりました。」


俺も、そう嫌味を言ってホテルを出ようとした。


 「お待ちください。お客様。

  宿泊料を清算してから帰っていただかないと。

  VIPルームですので、少し値段が高くなりましたが。」


ジョニーが何やら伝票をこちらに渡しながら言ってきた。

宿泊料?

巫女様だから無料じゃないの?

 

金額を見てみると

135万ラクーン

俺には、どのくらいの金額かわからない。


 「誰か、お金持っている?」


俺は、後ろの4人娘に聞いてみる。

4人とも奇麗なたたずまいでソッポを向いている。

器用な方々だ。


 「すみません。お金持っていないのですが」


俺はジョニーさんに申し訳なさそうに言った。


 「なるほど。お金が無いと。

  では、働いて返してもらうしかありませんね」


ジョニーがニヤついた顔で言ってくる。


 「私達、巫女も働けというのですか?」


ハニーが笑みを浮かべて、巫女様モードで優しい顔で問いかける。

何か怪しい雰囲気だ。


 「巫女様、申し訳ありません。

  たとえ、巫女様でも、これは社会の決まりですから

  働いて払ってもらわなければ。

  お望みなら夜の仕事もありますよ。」


ジョニーが馬鹿にするかのように礼儀正しく答える。

こいつらを働かせる?

俺は絶対にやめた方が良いと思った。

このホテル潰れるぞ。


 「そうですね。では働かせてもらいましょう」


エレナが珍しく積極的だ。

絶対にこのホテル潰れるな。


しかし、確かにお金は払わなくてはならない。

そして、どうやら4人の巫女様もやる気がありそう。

ということで。


 「どの程度、働けば返せるかわかりませんが

  働かせてください。

  宜しくお願い致します。」


俺は、そう言ってジョニーに頭を下げた。

俺は、まだ、しばらく俺の星には帰れないようだ。


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