第13話 胸騒ぎ
2か月後
平和である。
この星に来て1年くらいか
俺の星の人たちは俺のこと忘れているのでは
ないだろうか?
カヌーンのカーサ―将軍と変態サウザーは
自分達の星に帰った。
というより、帰ってもらった。
彼女たちの部屋が特殊な風俗店のようになってしまい、
集落の秩序がおかしくなるからだ。
巫女様達4人を崇拝しているのは、
もはや、ERENAZくらいであろう。
当たり前だ。
そして平和になった大きな要因は
ラクーンが不可侵地域にしていされたことだ。
カーサー将軍は、
1か月程度、この集落で生活してから帰ったのだが、
カヌーンでは自分を犠牲にして星を守った英雄として
人々からの人気が凄いらしい。
しかし、そんなカーサ―将軍と変態サウザーは
今でも休暇に必ずエデン集落に遊びに来る。
そして、特殊な男達と特殊な遊びを満喫して帰るのである。
なので、特殊な男達もカーサー将軍と変態サウザーが来るのを
楽しみに待っているのである。
そう、いまやラクーンは、
アクアットとカヌーンの観光地、娯楽の地
となっているのである。
そして、もうひとつ大きな事件は、
アクアット星とカヌーン星が平和条約を締結したことだ。
ゼルダさんは、エデン集落で、カーサ―将軍と
平和条約の準備をしていた。
ゼルダさんも、この集落で1か月程、一緒に生活して、
ゼルダさんとカーサー将軍の信頼関係が構築されたのが大きい。
そして、その功績が認められ、ゼルダさんは
今や、ゼルダ将軍になってしまった。
トップ同士の信頼関係でこんなにも変わってしまうのだろうか?
簡単なことだったとゼルダ将軍から聞いた。
要は、互いに平和を求めていて、
戦争は互いに不利益しかないということが結論だった。
そりゃそうだ。
しかし簡単な理屈ではあるが、問題もあったらしい、
軍事産業の反対が大きかったらしい。
要は利権の問題だったようだ。
そこは、
軍事利権から精神エネルギー科学利権へ方向性を変えたりして
何とか抑え込んだとか。
そして、最大の問題は、
どうやっても相手を信頼できないという問題である。
そこで
ゼルダ将軍とカーサー将軍は平和条約とともに互いに
互いの政府内に相手の監視役を設置させたのである。
要は、信頼は互いに難しいので、相手を監視することにより
無理やり信頼させる仕組みを作ったのだ。
ゼルダ将軍は、それだけでなく俺達の存在も
大きく影響したと言っていたが、それはないであろう。
崇拝されなくなっても、巫女様達4人は元気である。
贅沢がしたいとか、洞窟に帰るとかも言わなくなった。
この集落が気に入っているのであろう。
寂しがり屋の巫女様達にとって、ここは住みやすいと思う。
「そろそろかな?」
俺は考えている。
巫女様達と離れるのは寂しいが
俺がいては違う気がするのだ。
俺に頼ってはいけないし、俺が頼られても行けない。
この星のことは、この星の人たちで解決しなければ。
俺みたいな出しゃばりが
俺が良いと思った方向に向かわせるのは違う。
俺の星ではないのだから。
調子にのって色々と騒がせてしまったが・・・・・・・
いつでもテレポーテーションで遊びには来れるが
俺は、この星に来てはいけない気がしている。
この星から出て行けといわれている気がしているのだ。
俺は、自分の星に帰る決意をしたのだ。
「ユウスケ・・・・
帰るの?」
こいつは本当に俺の気持ちがわかるのか?
このパターン、何回目だ?
「そろそろかなって」
俺は、珍しく真面目な顔でエレナに答える。
「帰るのは仕方ないけど
もう少しだけ、いてくれない?
もう少しだけ。」
エレナが珍しく、俺に可愛らしくお願いをしてくる。
「まあ、良いけど。
どうして?」
「なんかね。
なんか、胸騒ぎがするの」
エレナが、わけのわからないことを言う。
フッ。
俺と別れたくないから、そんな嘘を。
「気のせいだろう。
もう、この星は平和だよ。
他所の星から狙われることもないだろうし」
俺は、恰好をつけて言った。
「だよね。
でも、なんか、胸騒ぎするんだよ」
エレナが真剣な顔で言ってくる
うん?
本当に何か、あったりするのか?
こいつらの第6感は、たまに当たることがある。
「わかったよ。
お前の胸騒ぎが無くなるまではいるよ。
でも、何か月もいないぞ」
俺は、エレナに告げた。
何となくで、何か月も何年もいられない。
「ありがとう。
別に、ユウスケと別れたくなくて
言っているわけじゃないからね。
勘違いしないで」
エレナは、何か嬉しそうであり、怒った感じで
俺に言ってきた。
はいはい。
しかし、どう考えても、もう大きな事件が
起こるとは考えられないのだが・・・・・・
唯一、不安要素があるとすれば・・・・・・
街は、不可侵条約により観光地として賑わっている。
アクアットもカヌーンの人々も自然に恵まれた星は
心が落ち着くのであろう。
集落も長老を中心として、活気が満ちている。
集落内では、住民がお金を使うことが無い。
共同生活であるからだ。
逆に、観光客からの収入や
集落から余ったものを街に売っているので
外貨がたまっていく。
誰が沢山働いて、誰が少ししか働いていない
などという不平不満はほとんどない。
というより、集落のために
たくさん働きたい奴等がたくさんいる。
そういう奴等は、街で働いて稼いでくるのだが
すべて、集落に寄付している。
なので、集落には外貨が貯蓄されていく一方なのだ
そして、集落でそろわないものは、そのお金で購入してくるし、
集落にある程度、お金が貯蓄されると、長老の判断で
集落の住民に均等に分配される。
そのお金で住民は街に遊びに行ったり、買い物にいったり
するのだが微々たるものだ。
まあ、遊び過ぎてお金がなくなっても、集落にいれば
苦もなく生きていける。
共産社会のようだが、共助社会と言った方が近いかもしれない。
そして、文明の発達は、街と比べて非常に遅いが、
芸術や遊びなどの娯楽文化が発達してきている。
生活に満足していれば問題ないのだ。
若い者のなかには、街で働き、そのまま
街に住みだすものもいる。
それはそれで良いのだ。
誰でも、人生を選択できるということが必要なのだ。
そのために、集落では学校もあるのだから。
集落出身なら、別にいつでも集落に戻れるのだ。
逆に色々とチャレンジは出来るかもしれない。
「また、何か新しいことを考えたのですか?」
長老のサイフォンさんが俺に聞いてくる。
「はい。ラーメンというやつです。
ずっと、食べたかったんです。」
そう、俺は自分好みのラーメンが食べたいのだ。
だから、ラーメン屋を開くことにした。
「しかし、集落の余った食材で作る料理が
売れるんですかね?」
長老のサイフォンさんは心配そうだ。
「ジャンボ猪の骨が、たくさん余るので
それを有効活用しようかと。
当然、住民の方々は無料ですよ。」
俺は、大きな鍋で、猪骨を茹でている。
だんだん、骨髄が解けてきて臭いにおいが出てきた。
そう、匂いは臭いのだ。
「なるほど、匂いがきついから
こんな、集落の片隅でお店を開くのですか?」
「そうです。でも慣れれば美味しそうな匂いに
変わりますよ。」
イノシン酸やグルタミン酸などの化学調味料は無いので、
シイタケや昆布からしっかりと出汁もとるしかならない。
手間が滅茶苦茶かかるが、集落の食材なので原価はタダだ。
余った食材で作るので、限定販売しか出来ないのだが・・・
そして、労働力は半端ではない。
1人で出来る仕事量ではないのだ。
「麺というのは、こんな感じで良いのですか?」
ハニーは麺を作るのと茹でる係。
天空投げとか言って、麺の湯切りをしている。
「チャーシュー出来たよ」
エレナは具材の係
というか、雑用係。
他の巫女様達の仕事で余った係だ。
アンは、スープの係だ。
特大寸胴は、この集落の職人さんに作ってもらった。
スープがとても重要で、常にかき回して
焦げないようにしなければならない。
アンの能力でグルグル回して作るのだ。
そして、ジュリアンは盛り付けの係だ。
あと、換気の係もお願いしている。
ジュリアンの能力で、匂いを郊外に出しているのだ。
そう、俺はこいつらにラーメン道を
叩き込んでいる。
集落のみんなが不平不満を言わないといっても
こいつらの堕落ぶりは目を見張る
自ら働こうという意識が全くないのだ。
それでいて、
タダ飯、タダ酒、ある意味、贅沢三昧なのである。
「よしっ。味見だ
みんなで食べてみよう。」
俺は、返しのたれを入れ、スープを注ぎ
麺を丁寧に入れ、
具材を載せてラーメンを5杯完成させた。
トッピングには、生姜やニンニク、辛子などを
用意して
ズルズル
ゴクゴク
ズルズル
ゴクゴク
「ぷはー。美味しいです」
「やばいだす。これはヤバいだす」
「本当に美味しい時って無口になるね」
「ユウスケ、グッジョブ。
あなたの星のラーメンに引けをとらないわ」
その後、長老や料理担当の女性たちにも
食べてもらった。
「この料理は、覚えるべきね。
この集落の家庭料理にしても良いかも」
集落の料理部隊リーダーのハムダさんが言ってくれた。
昔は、皆、同じものを食べていたが
その日によって、それそれ違うものが食べたいとき
があるのだ。
なので、今ではご飯時は、屋台のようなものが並んでいる。
定食屋、焼き肉屋、焼き鳥屋、寿司屋、たこ焼き屋などなど・・・
鍾乳洞の大型冷蔵庫があるおかげだが・・・・
もちろん住民は無料だし、食材がそれほど余ることも
ない。
そして、これらを家庭料理と呼んでいるのだが、
そこにラーメーンも加えるということなのだ。
おそらく、近いうちにラーメン屋の屋台が追加されるだろう。
「うん。美味しいですじゃ。
集落の奴等を無料にしたら、
駄目ですな。これは。
毎日、ご飯を食べずに、これを食べてしまう」
さすが長老、先を読んでいる。
「そうですか。
では、お金を取るようにしましょう。
1杯5000にしようかと。」
俺は、値段設定を長老に話した。
「いやはや、高いですな。
でも、観光客ならそれくらい払うかも
しれませんな。
さすがに、集落の住民では・・・・たまに
いるかもしれませんが・・・・」
「あー。もちろん収益は集落に全部ですけど
とりあえず、明日から開店しますね。
・・・・・・・・・
よしっ。みんな、明日から、開店するぞ――」
俺はそう言って、巫女様達の方を見た。
4人の巫女様達は、
勝手に2杯目をおかわりして食べている。
ラーメン屋は毎日、観光客で行列だ。
ジョニーさんが宣伝をしてくれたようだ。
巫女様達も、頑張っている。
女性が汗をたらしながら働く姿は美しい。
声を出し合って、たまに、つまみ食いをしているようだが
許してやろう。
4人で1日、仕入れ代がただなので、50万程稼ぐのだ。
集落に貢献していると言っても良いだろう。
巫女様達も好きな時にラーメンが食べられるのだし
一石二鳥だ。
「ちゃんと並ばねえと、食べさせてやらねえぞ」
ジュリアンがお客に文句を言っているようである。
「いやいや、並んでいる方々が
私に、先に食べて欲しいと言ってくれているので
すみませんね。」
客の一人がニコニコしながらジュリアンに言う。
ダイス教祖様だ。
もう一人は、大商人のネイル様か
「そんなわけ・・・・まあいいだろう」
ジュリアンが引いた?
また、ダイス教祖様の何かの能力か?
本当に、あのダイス教祖様は何者なんだ?
街の文化は、この星のあちらこちらに広まっている。
そして、同時にダイス教も広まっているようである。
宗教と商売がセットみたいな感じなのであろうか?
俺が口出すことでもないので、ほっといているのだが。
というより、関わり合いたくない。
「いや。美味しかったです。
ぜひとも、このお店を買わせていただきたい。」
ネイルさんがジュリアンに提案している。
最近、観光客も戻ってウハウハなのであろう。
「それは無理だな。
このラーメンは一子相伝でな。
厳しい修行をしねえと作れねえんだよ
売り買い出来るもんじゃねえんだ」
ジュリアンが啖呵を切ってくれた。
「まあまあ、そう言わずに
働かないで、一生、楽に暮らせますよ。
自分の心に正直になって」
ダイス教祖まで・・・・・・
これは、やばいパターン。
「そうか。一生、楽に暮らせ・・・・・・」
ジュリアンが何かを言おうとしたとき
「やいやい、後ろでお客さんが並んでいるんだ。
とっとと食べ終わったら、席をどいてくんな」
エレナの登場である。
しかし、何でこいつら、べらんめえ口調なんだ?
「あっ、それはすみませんでした。
それでは、また、明日にでも」
ネイルさんとダイス教祖は、エレナの迫力に負けて
店から出て行った。
しかし、やはりダイス教祖様は危険な気がする。
ERENAZに聞いてみようかしら。
でも、そんなこと聞いて嫌われたらいやだし・・
こんな巫女様達でも汗をかいて働く姿は美しい。
しかし、何故か、こいつらはモテない。
理由はわかるようで、わからない。
「おう、観光客、今日も来たのか?
よしっ、チャーシュー1枚おまけだ」
あの丁寧な口調のハニーまでも、べらんめえ口調
「スープは美容に良いんだ。気にしねえで
全部飲んじまえ姉ちゃん。」
訛りのアンまで。
まあ、活気があってよろしい。
どうやら、俺のラーメン道を極めたようだ。
もう、4人に任せても大丈夫だろう。
まあ、ラーメン屋のおかげかわからないが
集落の観光客も増えている。
街のホテル並にはとても無理だが、平屋の宿泊所
はいくつか点在する。
このボッタくりラーメン屋と違って安いので
結構、利用するお客さんも多い。
お土産は、土器などの工芸品だ。
土器は、細い縄のようなもので模様をつけたり
動物などを模したりしている。
自然を崇拝しているような感じで、
神秘的であり、芸術的だ。
生活にゆとりが出てきたか芸術文化も発達している。
街のアーティストの作品よりも高価に売れる。
何度も言うが、外貨がたまる一方である。
俺の所持金など、とっくに抜かされている。
集落への収入が多くて、支出が少ないのだから
当たり前だ。
しかし、大商人のネイルさんの資産などに比べれば
とても、敵わないであろう。
集落の資産の何千倍もあると思える。
1人の人間がそれだけの資産を持つ。
おそらく、集落の外ではお金が力になっているだろう。
この集落も、その世界、つまり経済圏に入れば、
1人の人間に喰われてしまう。
あっという間に貧乏集落に後戻りだ。
なので、絶対にその経済圏に入らないように
努力しているのだ。
長老たちや、集落の大人たちは理解している。
おそらく、他所の集落では・・・・・・・・・・・・
まあ、俺が考える事ではない。
「ユウスケさん。ご相談があるのですが」
ERENAZが俺の袖を引っ張って話しかけてくる。
うん。可愛い。
「どうしたの?
くそったれ巫女様達にイジメられたの?」
俺は、優しい顔で聞いてみた。
「そんなこと、あるわけないじゃないですか。
私のお父さんのことで心配なことが・・・」
いつになく、ERENAZが不安そうな顔だ。
「お父さん?ダイス教祖様?」
「はい。実は、最近、おかしい感じなのです。
今日も集落で会ったのですが、何か別人のような。
前までは、私に合うと人目も気にせずに
抱きついてきて、チュッチュッしてきたのですが
今では、怖い顔して挨拶くらいで・・・」
「なにっ。抱きついてチュッチュッ?
それは許せませんね。
僕がお父さんの代わりに毎日してあげます。」
「いえ、気持ち悪いので勘弁して下さい。
そういうことではないのです。
何かに取りつかれているような・・・
何か胸騒ぎがするんです。」
ERENAZが真剣な顔で言ってきた。
胸騒ぎ?
前にも聞いたような。
そうだ、エレナも同じようなことを言っていた。
「因みに、お父さんって何か人を操るような
能力を昔からもっているの?」
俺は、ストレートに聞いてみた。
「いいえ、
そんな能力持っているわけないじゃないですか。
確かに、ダイス教徒は相当増えていますが。」
そうなのか?
俺の気のせいだったのか。
「でも、ダイス教祖様に言われると何故か
そうかなって思ってしまう時が
あるんだよな」
俺は、正直にERENAZに言ってみた。
「うーん。
確かに、お父さんに言われると、みんな
言うことを素直に聞いてくれている感じはしますが、
それは、ダイス教徒だからじゃないですか。」
ERENAZは、首をかしげながら説明してくれた。
俺はダイス教徒ではないぞ。
「お父さんは、いつごろからダイス教をつくったの?」
俺は、ダイス教の起源を知りたくなった。
「お父さんは、何度も生まれ変わっているので
私が生まれるはるか前に。
何でも、ダイスという神様から力を貰ったのがきっかけとか」
ERENAZが俺に教えてくれた。
ほうほう、その神様が俺を苦しめた原因か。
まあ、本当かどうかわからないけど。
本当だったら、神様から力をもらったって凄いな。
何でもありの神様にはさすがに勝てない。
いや、さすがに神様に宣戦布告などあり得ないのだが。。
「すごいな。ダイス教祖様は。
様子がおかしいのは、教徒が増えて悩み事も
多くなったからじゃないの?」
俺はERENAZから相談を受けていたのだ。
ここは、しっかりと相談に乗ってあげる。
「確かに、教徒が10万人くらいになってから
様子がおかしくなってきたような気もしますが
何かに取りつかれているような・・・・
お父さんとは別人のような・・・・」
ERENAZは悩んでいる。
しかし、10万人?
いつのまに。
「10万人って凄いね。
そんなに、男好きの男性がいるの?」
俺は恐怖でERENAZに聞いてみた。
「何を言っているんですか?
確かに、そういう方々も多少いますが。
ダイス教は、個人の自由を尊重する宗教です。
幸せとは、楽しく、自分らしく生きることだと
自分の欲に正直に生きろという教えですから、
信者は老若男女を問いませんよ。」
ERENAZがダイス教について教えてくれる。
うん。素晴らしい教えだ。
たまたま、おれの周りのダイス教徒があれだったのか。
「ERENAZに兄弟、姉妹はいるの?」
俺は素朴な疑問を聞いてみた。
「数えきれないほどいますよ。
だって、お父さん、ダイス教祖様ですから
そりゃあ、自分に正直すぎるくらいに
あっちこっちで」
なるほど。
ダイス教、羨ましいな。
というか両刀づかいなんだ。
「そんな素晴らしいお父様がいるのに、
何で、ERENAZは、あんな巫女様達を
崇拝するの?」
俺は素朴な疑問を聞いてみた。
「あー。お父さんと言っても
私は養女なんですよ。
私も、昔、このエデン集落に住んでいたのですが
親が死んでしまって・・・・・
ダイスさんが引き取ってくれたんです。」
あら、ダイス教祖様、なんとお優しい。
でも、ERENAZとダイス教祖様は血が
つながっていないんだ。
「でも、毎日、セクハラ・セクハラで
毎日、辛い日々だったので、ここに
逃げてきたのです。」
あら、ダイス教祖様、駄目な人じゃん。
「それで、巫女様達を?」
「いいえ、お父さんは関係ありません。
私が、小さい時に巫女様達がこの集落に来て
私の病気を治してくれたのです。
病気の母親は、無理だったのですが・・・・」
そんな馬鹿な。
あの、巫女様達がそんな、まともなことを?
「いや、巫女様達でも病気を治すのは
さすがに無理でしょう。
勘違いじゃないの?」
「いいえ。
私は確かに巫女様達の力を感じて
病気が治りました。
巫女様達も、まだ幼かったのに
一生懸命・・・・・・」
そうか、あいつらにも幼い時があったのか。
まだ純粋だったのかもしれないな。
そっか。体を蘇生できるのだから、病気だって・・・・
「その出来事は、巫女様達は覚えているの?」
「いいえ、多分、覚えていないかと。
真っ先に、その時のお礼を言いたかったのですが
そんな雰囲気ではなくて。
言うタイミングを失敗したというか。
だから、恩返しをしたいって思っているんです。」
うんうん。ERENAZは良い娘だ。
「まあ、お父さんの件については、わからないけど
巫女様達にも相談してみるよ。」
ERENAZに俺は優しい笑みを浮かべて言った。
「ありがとうございます。
私からは、相談しにくいので・・・・
もし、そうしていただけたら助かります。」
ERENAZは、俺の優しい笑みに引きながらも
感謝してくれた。
巫女様達は、仕事を終えて温泉に入った後だ。
一応、顔が赤らみて色気はあるが、
俺にとっては、もはや色気も感じない。
エレナ達が温泉から出たのを確認して
俺は、いや俺達男どもは温泉に向かう。
まあ、男性用の温泉ではなく、女性用だが・・・・
「ユウスケ、本当に大丈夫か?」
工事部隊リーダーのパイソンだ。
「世の中には、バレなければ大丈夫という
名言があるのですよ。パイソンさん。」
俺は社会の摂理を説いてあげた。
「そうだ、そうだ。名言に間違いはない。
うん。うん。」
工事部隊の奴らも頷いている。
「俺達、工事部隊の特権だ。
何のために、覗き穴をつくったんだ。
この秘密結社の掟はわかっていますよね。
みなさん。」
俺は、工事部隊の奴等に聞いた。
「この覗き穴のことは絶対に秘密。
命を懸けても、守らなければならない秘密です」
工事部隊のひとり、ガルバが代表して答えた。
そう、これから行うミッションは絶対に秘密なのだ。
「よしっ、大丈夫だな。
巫女様達の後に、
集落の女性たちが温泉に入っていったのは確認済みだ。
行くぞ。」
俺達は、ホフク前進しながら目的の穴まで向かっていく。
このホフク前進専用の通路も覗きの為だけに作ったのだ。
穴は2か所だ。多くてはバレるのだ。
穴が小さいが、見える範囲は大きい。
大丈夫、今夜の実行部隊は10人、全員が堪能できる。
先頭は工事部隊リーダのパイソンさんとオルガさん。
覗き穴が2つなので、2人一組で堪能できる。
俺とガルバは一番年下なので最後だ。
順番に温泉の壁に張り付いていく。
前の奴等がニヤついている。
鼻血を出している奴らまで。
なんて羨ましい。なんて幸せな奴等だ。
堪能した奴等は、穴をふさいでから
次の奴等と交代だ。
そう、穴は開閉式なのだ。
ガルバ君の諦めない根性で開発された。
普段は、ふさいでバレないようにしている。
1組、制限時間は1分だ。
俺の順番も、もうそろそろ。
ERENAZも温泉に入ったのを確認している。
心臓のワクワク感が止まらない。
よしっ、俺とガルバの順番が回ってきた。
俺とガルバは目的地までホフク前進で進んでいく。
ツン、ツン
俺の背中に何か刺激がある。
しかし、そんなことを気にしている場合ではない。
俺には大切なミッションがあるのだ。
ツン、ツン
まったく、何なのだ?
俺は、俺の背中をツンツンする原因を見上げる。
「ヒェ――― !」
俺は、叫んでしまった。
しかし、絶対にバレてはならない。
俺とガルバは素早く立ち上がって何事も無かったように
立ち振る舞う。
「何をしているの?」
エレナ様でした。
いや、その後ろには他の巫女様達も。
「ガ、ガルバとホフク前進の練習です。
ほ、ほら、敵が攻めてきたとき・・・・ねっ。」
俺は動揺しながらも誤魔化そうとしている。
「ふーん。
こないだ平和だとか言っていたのに?
それで、何で下半身が膨れているの?」
流石は、エレナ博士。
鋭い質問です。
「ホフク前進で、こ、こすれたからです。」
いいぞ、ガルバ
完璧な言い訳だ。
「ふーん。本当?
ガルバ君、お姉さんたちに正直に教えてごらん」
ハニーがガルバの胸に指をなぞりながら胸を押し当て
色気仕掛けで尋問する。
「そうよ、ユウスケと一緒に何をしようとしていたのだすか?」
アンも、ガルバの耳元に息を吹きかけながら
尋問している。
「そうだね、教えてくれたら、色々とサービスしてあげるよ」
ジュリアンも、アソコの近くをさすりながら尋問だ。
恐ろしい、恐ろしすぎる尋問。
俺より若いガルバ君に耐えられるのか?
「ユウスケさん、我らに栄光アリ。
あ、あふっ
こうなっては、俺は自決するしか道が・・・・。
も、もう、限界です。
あとは、まかせ・・・・」
ガクッ
ドサッ!
ガルバは、そう言って崩れ落ちた。
決して死んだとかではなく、
ただ単に、イッテしまったのだ。
「あら、あら残念ね。
しかし、大した根性だったわ、ガルバ君。
ねえ。ユウスケ?」
ハニーが俺を見て笑みを浮かべる。
「そうだね。こうなったら、ユウスケから聞くしかないね」
恐ろしいことをジュリアンが言ってくる。
「ここでは、何だから、部屋でゆっくりとだすね。」
アンも、唇を舐めながら俺に言ってくる。
もう、恐怖でしかない。
しかし、絶対に俺も死んでも秘密を守る。
俺はハニーに猫のように首の後ろを掴まれ
巫女様達に部屋へ連行された。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日の夜は、工事部隊リーダのハムダさんのラーメンを試食だ。
家庭料理として
俺たちのラーメンを超えられるのか楽しみだが・・・
俺は疲れ果てている。
そう、地獄の尋問のせいである。
椅子に縛り付けられ、色々な拷問を受けたが
俺は、最後まで秘密を守り抜いた・・・・
「どうせ、女湯を覗こうとしていたんだよ。」
「間違いないだすよ。きっと」
「まあ、私達を覗こうとすればすぐにバレますけどね。」
「覗きかあ。じゃあ、皆で今度、男湯を覗こうよ。
私も研究したいし。」
どうやらバレているっぽい。
だったら拷問しなくても良いのに。
しかし、
さっきの場所は、もう、こいつらに警戒されるであろう。
仕方ない。
明日から、また、パイソンさん達と土木工事だ。
新たなホフク前進用の通路と覗き穴を作らねばならない。
そう、諦めたら終わりなのだ。
おれたち土木工事部隊を舐めるな。
そんなことを俺が考えていると、
ハムダさんがラーメンを運んできてくれた。
「ふん、どうせ、素人の作るラーメンなんて」
「そうだすね。」
「まあ、食べてあげて、評価してあげましょう」
「私たちのラーメンを超えることは、どうせ出来ないわよ。」
そんな、お約束の言葉を吐いて、
俺達はハムダさん達のラーメンを試食する。
「・・・・・・・・・・・」
俺達は無言になった。
「ユウスケ師匠、これは旨いです」
ハニーが俺に言う。
「うん。旨味の中に甘みがあるだす」
アンも納得している。
「悔しいな。私達も自惚れいていたな」
ジュリアンも反省している。
「うちらなら超えられる。
みんな、わかっているよね」
エレナも気合が入ったようだ。
「フッ
わかったか。
これがラーメン道だ。
常に美味しいものが生まれるんだ。
自惚れるんじゃねえぞ」
さっきまでの俺への拷問など、まるでなかったかのように、
俺は、巫女様達に言ってやった。
「へい。あいがとうございやす」
4人の巫女様達は、常に美味しいものを目指すという意味が
わかったようだ。
そんな、俺たちの会話の中、
静かにERENAZもラーメンを食べている。
「プハー。
美味しかったです。
でも、巫女様達のラーメンの方が私は好きかも」
ERENAZは優しい。
そして、お風呂上がりのERENAZは色っぽい。
チクショウ、覗きたかった。
いや、まだ、これからがある。
そうだ、覗きのことは、今はどうでも良い。
今はラーメンのことなのだ。
ERENAZのように高くても、俺達のラーメンを
食べにくる集落の人はいる。
確かに、ラーメンの好みは別れるかもしれない。
しかし、
俺や巫女様達にとっては、もはや、好みの問題ではない。
ただ単に、俺達は、自分達のラーメンを毎日食べて飽きているのだ。
「そうね。ERENAZ。
私たちのラーメンの方が美味しいかもしれない。
でもね。ラーメン道は違うのよ。
常に、追及心を失ってはいけないということよ」
エレナが格好つけて言う。
うんうん。
そういうことなのだ。
料理に、これが最高ということはないのだ。
「それで、ジュリアン、
今日、ダイス教祖様と話して違和感が無かったか?」
俺は、ラーメン道モードを解除し、話題を変えて
ジュリアンに聞いてみた。
「そうだね。
あれは、ヤバかった。
仕事に集中していたからだけど・・・・
あいつ、変な能力持っているよ。
エレナがいなかったらヤバかった。」
ジュリアンは、何かを感じていたようだ。
「本当ですか?
お父さん、ヤバかったんですか?」
ERENAZがジュリアンに聞いてくる
「あれは、私の精神に影響を与えてきていた。
あの能力は使ってはいけない。
あれはヤバイ。」
ジュリアンも真剣な顔してみんなに話す。
「本当にそんな能力を、お父さんが。
私、不安なんです。
何かが起こりそうで・・・・・
お父さんが何かをやらかしそうで・・・・・」
ERENAZが不安そうだ。
「お前たちは、どこまで、ダイス教祖様を
知っているんだ?」
俺は、一番知っていそうな巫女様達に聞いてみた。
「よく覚えていないんだよな。
昔からダイス教はあったけど。」
ジュリアンが、とぼけた感じで言う。
「そうだすよね。
でも、いつから、あったんだすたってけ?」
アンも良く覚えていないようだ。
「私達よりも古いような、新しいような
あら、本当に思い出せませんね」
ハニーも記憶が薄いようだ。
「私なんて、全然、思い出せないよ」
エレナが自慢げに言っている。
「そうなんだ。
昔は目立たなかったのかもしれないな。
でも、今では10万人くらい信者がいるらしいぞ。
お前たちの信者の数は、可哀そうだから聞かないけど。」
俺は、ERENAZの情報を教えてあげた。
「10万人?」
「10万人って何人なのだすか?」
「100人がいくつあるの?」
「10万人も10人も大して変わらないよ。」
馬鹿たれどもの動揺が凄い。
10万人が想像できないのであろう。
せいぜい、100人くらいしか理解できていないようだ。
「10万人というのは、
100人を100倍にして、さらに10倍した人数だよ。」
俺は教えてあげた。
こいつらの動揺を見るのが楽しいのだ。
「フハハハハハ
ダイス教は、どうやら一線を越えてしまったようですね」
ハニーのネジが1本外れたようだ。
一線とは何なのだ?
「そうだね。
別に理由はないけど、許せないよね。」
ジュリアンも、何を言っているかわからない。
理由はないけど許せない?
「これは、私達への宣戦布告だすよね。
受けてやろうだすよ」
アンに至っては、支離滅裂だ。
宣戦布告?
「そうね。ダイス教徒をみんな、ぶっとばす?」
エレナに至っては、?
いつもと変わらないのか?
というか、巫女様達は、単に羨ましくて
ダイス教を潰したいだけのようだ。
「いや、だって、ダイス教は
教えがまともだと思うよ。
信者が増えても不思議ではないと思うけど。」
俺は、いらないことを、いつも言ってしまう。
「まるで、私たちが、まともでないみたいですね」
「私たちの教えを、叩き込もうか?」
「ユウスケを餌に、ダイス教をおびき出すのはどう?」
「そうだすね。変態な奴等が群がってくるかも」
なんて恐ろしい作戦を考えつくんだ。
人をゴキブリホイホイのように扱おうとしている。
「ハハハ
嫌だな、もう。
僕は当然、皆様の信者ですし、味方ですよ。
まったく、ダイス教は許せんませんよね。
僕は大嫌いですよ、ダイス教なんて。」
心にもないことを言ってしまった。
しかし、
ここは、巫女様達のお怒りを鎮めるのが優先だ。
「そんな、お父さんのダイス教を・・・・・
ひどいです。
ユウスケさん・・・・・」
ERENAZがテーブルに顔を伏してしまった。
ヤバイ、今度はERENAZを悲しませてしまった
うおー。
どうしたら、俺は良いんだ。
「いや、いや、そういうつもりじゃ・・・・・
巫女様達が・・・・
いや、俺が?・・・いやいや、ガルバが・・・・・・」
俺は、動揺しまくっている。
「フフフ、冗談ですよ。
ユウスケさん」
ERENAZが、顔を上げてニコリと笑う。
最近、ERENAZも俺をからかうようになった。
まあ、巫女様達と違って可愛いから許せちゃうけど。
「でも、確かに異常な早さで
信者は増えているのは、事実です。
お父さんが、
その、変な能力を使って信者を増やしているかもしれません。
仮にそうだとしたら、目的は何なのでしょう?」
ERENAZが真面目な顔をして、俺達に聞いてくる。
「私達に自慢したいのよ。きっと」
エレナがうるさい。
ERENAZが真面目に聞いているのに。
他の巫女様達でさえ、真剣に考え込んでいるようだ。
「いや、さすがに、ひとりひとり能力をつかって
それだけの人数を信者にするのは難しいと思うよ。」
俺はERENAZの意見を否定した。
ずっと、ダイス教の信者として相手に影響を与え続けるなんて
想像もつかない能力だからだ。
「そうですか。
では、どうやって、ここまで増やすことが出来たのでしょうか?」
まずは、そこを推理しよう。
「おそらくだけど、俺は、
大商人のネイルさんと組んでいるのが影響している
と思っているんだ。」
「えっ、どういうことですか?
ネイルさんと信者が増えることと関係が
あるというんですか?」
「うん。あくまで推測だけど。
まず、ネイルさんが、あちらこちらの集落の
偉い人に商売をもちかける。
例えば、この集落が豊かになりますよとか言って・・・」
「はいはい。それは確かにネイルさんの手口です。
それで?」
「ネイルさんにとって安い労働力があれば儲かるからね。
どんどん、そこの集落の人を雇って働かせる。
同時に、インフラも整備されてお金が流通するから
そこの集落も豊かになっていく。」
「良いことじゃないですか。」
「そう、集落の偉い人とか、
ネイルさんに認められた人とかにとっては良いかもしれない。
でも、そこでは格差が出てくるし、借金も生まれてくる。
そして、貧乏人や借金を抱えた人たちは、
ネイルさん達の為に働かなくてはならないように
自然となってしまう。
まあ、いつのまにか奴隷みたいになってしまう感じ。」
「あれっ?確かにそうなってしまうかも。」
「辛く理不尽な毎日に不平不満が溜まっていく。
でも、お金がない人には力がない。
反乱を起こしたくても、力のある人たちに潰されてしまう。
そうすると、何かに縋りたくなってしまうと思うんだ。
例えば、神様とかにね。」
「なるほど、そこでダイス教。
つまり、お父さんの登場ということですね。」
「さすが、ERENAZ。
理解が早いね。
自由のない人々に対して・・・・・・・・・
神様からのお告げという言葉を付け加えて、
みんなは自由だ、頑張れば幸せな人生が待っていると。
他の人は関係ない、
自分を大切にしなさいと。」
「はい。たしかにダイス教の教えですね」
「そうすると、団結して問題を解決しようとしなくなる。
ネイルさんや偉い人たちにとっても都合が良い。
そして、人々は
ダイス教を信じていれば、心の安寧が保たれる。
というより、辛い毎日において、
ダイス教を信じなければ心の安寧が保たれないということで、
信者がどんどん増えていく。」
「いえ、そんなこと・・・・
いや、ありえる?・・・・・・・・・・・」
「まあ、あくまで俺の推測だよ。
でも、そういう可能性もあるから
ここの集落では、
長老がネイルさんの商談は全て断っているよ。」
「でも、もし、ユウスケさんの推測が当たっていたら
10万人の信者、つまり10万人もの人達が
辛い毎日を送っているということになりませんか?」
「うん。そうなるね。
俺も他の集落を知らないから何とも言えないけど」
俺とERENAZがそんな会話をしている中、
巫女様達は、何かを考え込んでいるようだ。
こいつらに、俺達の会話が理解できるとは思えないが。
「なるほど、では、他の集落に行ってみましょう。
本当に、多くの人々が苦しんでいるようなら
ユウスケの推測も当たっている可能性があるということですよね」
ギョギョッ!
ハニーが理解していたようだ。
「そうだすね。
私たちが知らない間に、変わってしまった可能性が
あるだすものね。」
アンもハニーの提案に賛同している。
「そうだね。
どうせ行くなら、ダイス教を改心させようよ」
ジュリアンも。
うん?
何か変な方向に進んでしまう気がするが。
「そうだよ。
そのインフラとかなんとか、全部破壊しちゃえば
みんな改心するんじゃない?」
やっぱり変な方向に。
駄目です。
「そんな事したら、お前ら悪魔扱いされてしまうぞ」
俺は、巫女様達を止めた。
そう、信者を無理やり改心するなんて無理なのだ。
「別に悪魔扱いされたって良いじゃない。
みんなが改心して幸せになれば」
うん、エレナはこういう奴だ。
「いや、改心することが幸せになるかなんて
わからないじゃないか。
それこそ、何を信じるかなんて自由だよ。
それに、皆が苦労して作ったものを破壊するなんて
賛成できないな。」
俺は、巫女様達の説得を試みた。
「冗談に決まっているじゃない。
でも、他の集落の人々は心配よね。
みんな、どう?」
冗談だったのか?
俺には、こいつらの冗談のレベルがわからない。
ハニーが他の巫女様達に聞いてみると
みんな、うんうんと頷いている。
まあ、他の集落に現況確認みたいなことをするだけなら
別に良いと思うけど・・・・・・
どうなることやら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




