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ルカ物語  作者: 砂利
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一話 公爵邸にて

フェルナンド公爵家廊下


ルカ(13歳)は公爵家当主である父に呼ばれ長い廊下を歩いて執務室に向かっていた


昔から感情が表に出ないと言われてきたが今はありがたいとさえ思いながら心の中で思案していた

というのも公爵家当主である父はかなり多忙で公爵邸にいる事自体が珍しい

そんな父にかわり次期当主として公爵家の仕事を手伝ったりしていたが父に執務室に呼ばれる事は滅多になかった

そんな父が先程予定よりかなり早く帰ってきた事を不思議には思っていたがまさか帰ってきてすぐ呼ばれるとはと

なにか大事が起こっているのかと内心不安を覚えながら歩いていた


そんな自分が何より恐れている事は王女の身に危険が及ぶ事だが、王女に危険が及ばぬよう常に

裏から手を回していた、だが特に王女に関する情報は入ってきていないそれでも父が動く程の問題となると王国

に関する問題などだが…などと思案しながら歩いているといつの間にか執務室についていた

扉の前にいる護衛が礼をしてくるのを目の端でとらえながらもう一人の護衛が父に到着を知らせているのを

無言で見つめていると中から入室を許可する声が聞こえてきたと同時に足を踏み出すと同時に扉が開く中に入ると


書類を持った父が少しばかり険しい顔でこちらを見ていた「久しいな」と一言「お久しぶりです」とこちらも一言返すと

声をかけてきたと同時に執務中にも関わらず席を立った父に内心驚きながら来客用の席に座った父から

着席を促され向かい側に座るそして父が険しい顔を崩さず口を開く

「辺境にあるわが公爵家の領地にかわりに行ってはくれぬか」ととりあえず心配していた事ではなかったことに

内心安堵していると父が悩んでいるのかと思ったようで

「無理にとは言わぬが出来れば信頼の出来る者に行ってもらいたい行ってくれるのならその領地の領主の座をやろう」

とまさか父がそんな事を言うとは思わず終始驚いていたのは確かだが自分にとってはとてもありがたいうえに辺境に

行く事は理由は言えないが家の仕事が落ち着いたら自分から頼もうかと思っていたのですぐに「勿論ですお任せ下さい」と

答えた父は暫く悩むと思ったようで驚いていたが理由は聞かなかった


「そうかすまぬなさっそくで悪いがその領地についてなのだが…すまぬ頼んでおいて悪いが詳しくは分からぬのだ…

だが王宮付きの星読みが領地の方でなにか不穏な事が起こると告げてな何も無ければ良いのだが領地に暫く留まり様子を見て

きて欲しいのだ」それにもすぐ「承知しました」と答えた、危険な目に会うかもしれないのにあっさり了承するのでさすがに

怪訝そうだったが他に選択肢が無かったので父は疑問を口にはしなかった「ならばすぐに支度をして明日にも出発します」

と言うと父が「予言ではそんなにすぐには起きぬ言っていたもう少しゆっくりしてからで良い」と言われたが

「いえ何かあってからでは遅いので…では明日の準備をしなければならぬので失礼致します」といまだ唖然とする

父を置いて退席した。 


そしてまた長い廊下を歩きながら今度は喜びを胸に自室に帰って行った。




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