警察および心当たりの病院に問い合わせ
目的地へは確かバスでした。列車だと深夜みたいな時間に着くダイアなので敢えて長距離バスで行った記憶があります。ムンバイ観光した翌日に移動したはずです、アウランガバードに着いた日の夕方にインターネット喫茶からクリスへ宛てた Gmail の記録でもって推測すると。ここアウランガバードからと、次に行くゴアからと、インドに渡って暫くのあいだ彼には一方通行のメールを送り続けたものです。
ムンバイに比べれば小さな町でした。ごく限られた中心街と、あとは田舎同然の郊外があるのみ。インターネット喫茶といっても、宿から歩いて行くには二か所しかなく、東南アジアのバックパッカー宿と違い、インドでは客用のパソコンを備え付けていません。それでも小ぎれいな宿です。フロント係りは親切な人でした。事情を説明すると、警察および心当たりの病院に問い合わせてくれたので非常に助かりました。私一人だと電話の掛け方ひとつ知らないばかりか話が通じない不安があったので。英語が出来る人でもインド訛りがあると聞き取りにくく、まして電話の向こうだとお互いちんぷんかんぷんだろうから。
せっかく宿で調べてくれたものの、クリスについては何ひとつ判明しませんでしたけれど。奇しくも同じ宿に泊まっていたこと以外は。私がムンバイ空港から入国した当日の朝にチェックアウトしていたのでした。