35/41
前進することだけは
お別れメールを送信してしまうと、もはや気力を支えるものは旅を続けること、それ自体でした。前に進まない自転車が倒れてしまうように、私も目的地はどこでも良いからとにかく前進しなければ精神的に倒れて広大なインドの何かに押しつぶされてしまいそうな気がしました。恐ろしいような、叫び出したいような孤独と虚無感に襲われました。メールを書くことに熱中しているうちは忘れていたものが、いったん書き終えると、大波のように私の魂をのみ込もうとやってきました。
幸い、自分を探しにパタンを最終目的地と旅をつづける動機が与えられました。この先、いつどうやって国境を超えるべきか、計画を立てはしませんでしたけれど、とにかくどこかへ向かって前進することだけは出来ます。




