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執念深いまでに空虚な
実は、彼に何を書いて送信したか、正確には覚えてもいません。せっかく時間をかけて甘く切なく彫琢したメール文を、後日メールアカウントごと削除してしまいました。何日の何時にどこから誰にメールを送ったか、誰からメールが来たか、通信があった事実のみをワードファイルに記録して、ほかは全部消したので。万がいち彼のほうから返信しようと思い立つとして、それが出来ないようにするためにも。返信先となるべきアカウントを消したのでした。お陰でエイミーとのやり取りも消えてしまいました。執念深いまでに空虚な女がいたものです。(アラキさんとメールする際には別の Gmail アカウントを使っていたのでセーフでした。)




