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マンガ喫茶だより インド編  作者: Haruka&Wakana
30/41

彼が死亡している可能性よりは自分の不都合



この町の同じ宿に四泊。おそらく同じこのネットカフェからメールをくれたのでしょう。アジャンタの壁画を写した写真とともに。


私はアジャンタに行く気さえ失せていました。同箇所に同壁画が描かれている事実を確認しに行くことに意味を見出すことが出来ませんでした。それよりはこれからどうするか考える方が先でした。確実にクリスに裏切られた証拠はありません。根拠薄弱な「確信」があるのみです。本当の事実は、彼の身体を何かが襲い、連絡がとれないでいるのかも知れませんでした。私にしたって、例のデング熱にかかって高熱を出したばかりなのですから。彼も急病の為にどこかへ搬送されなかったとは限りません。最悪の場合、事故に見舞われて死亡した可能性だって考えられます。


でもやはり、私という女はどこまでも自分本位で自己中心のかたまりなのでした。彼の身の上を心配する事よりも、私にとっての不都合を考えてしまいます。二度と彼に会えないとすれば、それは私にとって如何なる結末となり如何なる意味を持つのか、と。愛しているはずの彼が死亡している可能性よりは自分の不都合が重大です。




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