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マンガ喫茶だより インド編  作者: Haruka&Wakana
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早く彼に



目が覚めたら夕方になっていました。ネットカフェを探しに出かけました。歩けばゴミだらけ、街中が汚くて不潔で東南アジアとは比較を絶していました。これでビザなしの入国を認めないとはどういう事情によるのか。バンコクでビザ申請する際、証明写真の他にカバーレターなるものが必要だとして、いかなる理由で渡航したいのか一筆書くように言います。インド大使館にパスポートを預けなくてはならず、おまけに審査するのに一週間近く待たせます。その有効期間についてもうるさくて、仮に三ヶ月ビザをもらう場合、インドに入国した日から三ヶ月間有効なのではなく、ビザがおりた当日から三ヶ月間。タイにしてもベトナムにしても短期旅行ならビザがなくても滞在できるのに、なぜまたそんなに高飛車なのだろうと来てみていよいよ不思議でした。衛生面ばかりでなく、社会マナーがおよそ無いかに見えます。他者を押しのけてでも我先にの原理で暮らしているようでした。切符を買うにしろ乗り物に乗るにしろ列に並んで順番を待つ発想がありません。人が立っている足元に唾を吐きかけるぐらい当たり前、いつ洗ったかも分からない手で押しのけてきます。私は生来自分でもちょっと潔癖症でないかしらと感じているほうなので、気分が悪くなるほどです。早く彼に再会してとにもかくにも安心したかった。


コンピューターの前で腰をおろして Gmail の受信ボックスを開いた時、先にメールが入っていました、「インドへようこそ」と題した。それがクリスから届く最後のメールになるとは夢にも思わないで返信しました。




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