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マンガ喫茶だより インド編  作者: Haruka&Wakana
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私は子供時分からその塔を見て育ちました。



「メアド教えて」


それぐらい構わないだろうと思って教えました。ほとんど使わないYahoo メールのほうを。クリスとやり取りしているGmailアドレスについては秘密にしました。


「時々メールするから連絡ちょうだい。旅の仕方ぐらいアドバイスできるから」


私は適当にあしらっていました。二度と会うこともない人なので。彼はレッツノートの画面を向けながら「撮りためた写真」と言って見せます。


何気なくクリックしていると、目を引く数枚。私がよく知っている風景です。行ったこともなければ、それがどこなのだかも知らない場所。でも、昔から知っている風景。


飲んだビールを戻しそうになるほど気が動転しました。なぜなら、それは子供の時からその空間の中に入ったような感覚をもって体験してきた風景だったから。白昼夢のように目の前に立ち現れては消え、現実なのか空想なのか判断がつかなくなっていた風景でした。


「ネパール。パタンという町」と彼は説明を入れます。


特徴的な五重塔が写っています。日本のあちこちに立っている五重塔にそっくりなのだけれども、よく見ると違っています。異国の五重塔です。


私は子供時分からその塔を見て育ちました。塔のもとで走り回って遊んだのです。でも、それがネパールだったとは、この時になるまで知りませんでした。




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