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デスゲームからの異世界生活日記  作者: 森永 楽太郎
3/3

第一話 闘技場 2

第一話その二です。

戦闘を少しだけ書いてみました。

うまくかけていればよいのですが(;^ω^)

 黒騎士は腰を落とし、右足を後ろに下げて半身をずらした構えをとる。剣は右手に持っており胸よりも少し高い位置に構えアルベルトに剣先を向けていた。左手は獣が爪を立てるような形にされ、同じようにアルベルトに向けられていた。

 その構えを見たアルベルトは、少し関心していた。なにしろその構えには一切の違和感もスキもなかったのである。

(NPCにしてはスキがなさすぎる。もしかしてプレイヤーか?でもなんでこんな好戦的なんだ?)

 プレイヤーに恨まれることは……していないとは言えなかったアルベルトは、疑問を抱きつつもスキがない目の前の黒騎士に対して警戒を強くして構える。

 ジリジリと肌を焦がすような緊張感が漂う中、お互いに一歩も動かずにらみ合う状況が続く。

 その緊張感の中でアルベルトは少しでも情報が欲しいと思いスキル《分析》を使用し、黒騎士のステータス情報を覗き見る。

 ここでアルベルトはミスを犯してしまう。

「……は?」

 黒騎士のステータスを見て思わず声を出してしまう。それはこの状況においては最悪の行動だった。

 黒騎士が一瞬でアルベルトに接近し、剣を横薙ぎに振るってきた。

 驚くアルベルトだが、さすがにMCO内で最強を誇っていただけのことはあり、何とか黒騎士の剣を受け止める。が、ここでまたアルベルトは驚くことになる。

(重…い!?)

 その一撃はいままでの魔物(モンスター)、NPC、プレイヤー、どの攻撃よりも重い。

 なによりも、ゲームとは思えないような生の重さを感じアルベルトをさらに驚かせる。

 おかしいと、思わず考え込みそうになるが黒騎士はそんなアルベルトに考える暇を与える気はないようだ。

「グッ!?」

 右脇腹に衝撃を感じて見ると、そこにはがら空きになった場所を狙って黒騎士が左拳で殴りつけていた。

 その一撃は、見事に決まっており、アルベルトのHPを削る。

「チッ!」

 苦しそうな表情をしながら舌打ちをし一旦距離をとるため離れようとするが。

 グンッ

「な!?」

 またも驚きで声を上げてしまう。

 なんと距離をとろうとしたアルベルトを逃がさないように足先を踏んで押さえつけていたのだ。

 気付かずに離れようとしたアルベルトは完全に虚を突かれ、体勢を崩してしまいスキが生まれる。

 そこにすかさず追撃を仕掛けてくる黒騎士。

 赤黒い剣から放たれる五連撃をとっさに防御するが。三発は防ぐも、残り二発は防ぐことが出来ず脇腹と頬を浅く切る。

 そのまま、黒騎士は一回転すると回し蹴りの要領でアルベルトを闘技場の壁まで吹き飛ばす。

 闘技場の壁に衝突したアルベルトは衝撃で肺の中の空気を全部吐き出してしまう。

「ガッ、ハ…ア」

 アルベルトは、地面に膝をついて咳き込む。すると本来ここでは見ることがないであろうものが目に入る。

「これ…は…」

 それは、赤く、生きていれば誰もが体の中に流れているであろうもの、血だった。

「嘘だろ…おい」

 それは紛れもなくアルベルトが吐き出した血だった。口の中に広がる鉄の味が、アルベルトにこれは本物であるということを証明していた。

(ありえねぇ、なんなんだよこれ!)

 頭の中でありえないと否定し続けるが、口の中の鉄の味と黒騎士の蹴りによる痛みがそれをさらに否定する。

 そして、目の前にいる黒騎士という現実が、この状況がただのゲームによるPVPやPVNなどではなく。本物の命を懸けた死合であるということを実感させてくる。

 アルベルトはとっさに自分のHPを確認する。そこに表示されたHPは三分の一にまで減少していた。

 嘘だろと思ったがすぐに否定する。最初に覗き見た黒騎士のステータスなら納得だなと思いなおし、体勢を立て直そうとするが。

「グゥ、ッ」

 蓄積されたダメージとリアルな痛みがその行動を阻む。

 それでもゆっくりと立ち上がろうとするが、殺し合いをしている場で、相手が悠長に待ってくれるはずもない。

 ゾクッ、という嫌な気配を感じたアルベルトは横に大きく飛ぶ。

 飛んだあとには強烈な風切り音の後に重厚感のある衝撃音が響き渡る。黒騎士の上段に構えていた渾身の一撃が先ほどまでアルベルトがいた地面を襲う。それにより砕けた土くれが破片となって宙を舞った。

 とっさに動けたの鍛冶場の馬鹿力というやつだろう。それと、MCOでの戦闘が理由として大きい。

 このMCOというゲームは他のVRゲームよりもリアルを追及しており、それは、戦闘においてもそうだった。ゲームと同じで死ねばリスポーン(死に戻り)するが、臨場感あふれる戦闘、リアルな武器や魔法による攻撃が死を錯覚させるレベルで完成度が高いと言われているほどだ。それである程度慣れているおかげだろう。逆にそれが怖すぎて無理という声も多いのが玉に瑕だが。

 しかし、避けられはしたが満身創痍であることに変わりはない。そこで、アルベルトは飛んだ際にたまたま視界に入った出入り口と思しき場所へ飛び込む。そこは階段になっているらしく、アルベルトは転がりながら下へと落ちる。落ち切ったあたりでさらに飛び跳ねるように通路へと出る。そこからは無我夢中で走り黒騎士から見つからない場所を探す。

 その際に隠密系のスキルを使用したのは、同じくMCOで培った、いや、癖となった動作だ。慌てていても敵から逃げられるようにするための行動は怠っていなかった。



お疲れ様でした。

後、二個ほど一話が続くかと思います。

ラノベなどの一話分の文字数が一万字かそれ以上だと思いますので、もしかしたらもっと増えるかもしれませんが(;^ω^)

投稿はなるべく急いでいますが、やはり他にも書いているので些か……(;^ω^)

……と、とにかく!また、首を長くしてお待ちいただけると幸いです。

個人的には気に入っている構想なので。

では、これにて失礼しま~す(´・ω・`)

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