着せましょか?
夜に訪ねる愚かな者よ
その背に胸に着せましょか?
緋色に鉄の香りする
温い半纏着せましょか?
死人を暴く愚かな者よ
その背とその首斬りましょか?
痛みに喚くその声は
宵闇響く子守唄
闇に紛れた来訪者
その背に胸に着せましょか?
流れた赤の斑模様
濡らして作る半纏を
死人を嗤う来訪者
着せてほしいと言うのなら
その首その首斬りましょう
赤い半纏作るため
赤い半纏着せましょか?
その首その首斬り落とし
流れる赤で白染めた
綺麗な半纏着せましょか?
冷気と夜風が混ざりあい
訪ねたものの熱奪う
寒くなったそのときに
半纏いるか?と問いかける
着ないと言うなら無理矢理に
着るといったら乱暴に
その首その首斬りましょう
嫌といってももう遅い
首斬り作る半纏を
今宵は誰に着せましょか?
首から流れる緋で作る
赤い半纏着せましょか?