『藤の花』
藤の花の慎ましやかな美しさと
ひかえめな色合いは
まるで静かに雨が降りそそぐが如く
たおやかな着物姿の女性をおも馳せる。
古くから日本では
松を男性 藤を女性に喩え
その二つを対に植えることで、
男女の愛を語った。
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色あひふかく
花房長く咲きたる藤の花
松にかかりたる
清少納言(枕草子)
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男性である松に女性の藤が
しなだれかかる様子を思って
歌ったのでしょうか…
平安時代には、
紫色は位の高い人が着る
高貴な色でしたから
藤の花は特別に人々を魅了し
愛されたのかもしれませんね♪
藤には色々な種類がありますが、
大きく分けて
「野田藤」と「山藤」
があります。
ノダフジは蔓が左巻きとなり
ヤマフジは右巻きになります。
花が長く垂れ下がるのが ノダフジで
長いものは60センチにもなります。
花は短めですが、
大きな花を咲かせるのはヤマフジです。
ヤマフジの蔓は太くて
長く巻きつく力がとても強いので
一度絡みついたらガッチリと離さないところから
「決して離れない」という
花言葉がついたのかもしれません。
もし………
あなたが 彼女に藤の花を贈られたら
少し覚悟が必要かもしれませんね。
(笑)
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降るときを
待ちて咲きたる
藤の花
詩織
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庭には毎日のように新しい花が咲き
お天気のいい日には
自然と外に足が向きます。
少しぐらい具合が悪くても
草むしりをしたりしていると
気分がスッキリするのは
草の命を指先から
頂いているのかもしれません。
それと、同じように胃袋も
春の苦みやえぐみで
目覚めるといいます。
今日のお献立は
初物の竹の子をワカメと炊いた
若竹煮と
蓋を開けるのを忘れてしまった
リンゴの器の中は
竹の子の穂先の胡麻和えです。
親子丼は、玉ねぎじゃなく
今回はネギの青みを活かして、
プチトマトとプルーンを添えて
GWを過ぎると
わが家も薔薇たちの出番です。
六月の末くらいから
庭でとれたラディシュやサラダ菜が
食卓に上ります。
目にも 手にも からだにも
春の息吹をあびて………。




