表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/24

『旧暦四月、卯月』




戯れ風いうんは、


雨を導いたかと思えば


「ぽっかり」と、


なんもなかったかのように


お日さんを連れてくる


一閃光芒いっせんこうぼう


曇り空を突き破って野に満ち、


春の息吹がどっさりと生まれいづる情景。









春は足音が聞こえてくるものではなく



一度に吹き出してくる。




四月に入ると暖かくなり、

太陽に恵まれるようになってくると

やせ我慢でも厚手のものには手が通し難い、



とはいえ、

「花ぐもり」


あなたを濡らした雨が


もうすぐ此処ここまで

来るのかもしれない…


天気は千変万化。


吹き荒れる強い風のために


散らされる花の有り様は、


人の世の儚さを映しているよう…


一陣の風は何かを思い立たせ、


そよ吹く風は

自然の囁きを気づかせてくれる。



心にも微雨の晴れぬとき



曇り日の中で

ひっそりと白い花をこぼす卯の花に


心ひかれる。




挿絵(By みてみん)

ウツギの花(卯の花)


古人は

「卯の花月」とも呼んだといいます。







の闇に


照らす月かげ


咲く花を


とらえてみゆる


卯の花月夜




詩織♪


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ