桜ワイン
武家や豪商たちが緋毛氈の上に
提げ重を広げ、音曲に興じた花見も
江戸時代。
徳川吉宗公が 都市計画の一環で
墨田や飛鳥山に桜を植樹し、
その桜が大木になり
江戸に桜の名所が誕生し始めます。
一本桜も美しいけれど、
群れ桜は群衆を集めるようになります。
この日ばかりは無礼講、
身分の上下を問わず
群れ桜の下での飲めや歌えの宴で
一年の憂さを晴らすのは
むかしも今も変わりませんね。
「ねぇ、ねぇ、
日本人は満開の桜の下でピクニックをするんでしょう!?」
「ん?………♪お花見ね…♪」
「いいなぁ~♪
日本、行ってみたいなぁ…」
最近は
どこへ行っても
外国人のほうが多い観光地でも
桜に対する日本人の
思い入れや習慣には疑問符?で、
多大なる関心があるらしい。
海外の友達は
日本に行くなら、
やっぱり一度は
桜の頃にと思うらしいし、
アメリカのワシントンに
友好の架け橋として贈られた
数本の染井吉野も、
接ぎ木をされて
現在は素晴らしい桜並木に育って
チェリー祭りには大勢の人々が集う
だが、人々は ただ下を歩くだけで
日本人のように桜の木の下で飲み食いすることはない。
夜 灯りで花を照らしたり
桜の頃になるとテレビの天気予報で
毎日、今日はどこで開花した、
何日頃はどこが満開だって、
真剣に連日 知らせたり、
大まじめに雨が降りそうだとか、
強風が吹くとか、
自然相手にハラハラ、ドキドキ…
することもない。
日本人は桜のことになると
少しばかり、
おかしくなる人種なのかもしれない。
「お花見しようか?」
「出来るの!?」
本当のお花見は出来ないけれど、気分だけ♪
『 日本式花見開催します。ピクニックシート持参♪』
友人に招待状を送った。
料理は桜の塩漬けをアレンジした【桜ごはん】
1合のごはんに対して桜の塩漬けを10g。
花を洗わず表面の塩をサッとはらって炊くだけ
そのまま食べるには少し塩辛いが、
ワインのつまみには桜の香りがあふれ、
とても良い。
白ワインにも1輪で、花見気分




