表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/24



「福は~うち、鬼は~そと」



こんな声もあまり聞かなくなった夜…




子どもの頃

どの家も、この声がこだまする夜があった。




何度も繰り返される威勢のいい声を聞くうちに




頭の中で「福」の音が気持ちを抱えこむ




誰もが暖かな福を願い




誰もが、福を袋いっぱい詰め込もうとする夜。











「福は~うち、鬼は~そと」



これが、定番で


地域によって



「福は~うち、鬼も~うち」


だったり、



「鬼は~うち、福は~そと」


だったりするそうな、




ちなみに、まく豆も

我が家は「殻つき落花生」で


庭にまいた落花生は


次の日

鳥やネズミたちの落花生パーティーの

御馳走に一役かう(笑)




家の中の落花生は集めて

白和えのペーストにする。


(年の数だけ食べたら

鼻血確率100%)W




と。

すれば、

まきかたルールも

地域性があるのかもしれないが、



うちでは


「福は~うち」を三回



「鬼は~そと」を一回



言って


急いで窓を閉める、



きん、

とした冷たい空気に包まれた、

真っ暗な外には



その闇から鬼が、


こちらを覗いているような気がして恐い、




見えないからといって


それは自分に見えてないだけで



いないとは言えないから


恐い、




見えてるものだって


ほんとうは、、、



恐いのかもしれない



けど(笑)





実は、

「鬼ではない」なにかが

恐いのかもしれない…







街中が福の音に満たされて



幸福が連鎖する夜。








「福は~うち、鬼は~そと」



「福は~うち、鬼は~そと」



「福は~うち、鬼も~うち」




挿絵(By みてみん)


春も すぐそこまで………

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ