ギルドランクとは
「ギルドランクは5つあるんだ。ブロンズとシルバーは多すぎて人数がわからないが、ゴールドは数百人、プラチナは現在所在不明な者を含めて12人。ゴッドは500年位前に1人いたらしいが、現在は生きているかどうかもわからない。」
「まず初心者はブロンズだ。比較的安全な洞窟にパーティーで潜ったりして装備を整えていたり、町で暮らしているが刺激を求めていたり、いろいろな奴がいるが旅をしてる奴はシルバー以上だ。大抵装備が整う位洞窟で慣れればシルバーの実力はある。」
「次はシルバーだな。シルバーは能力の平均が100から500程度で幅広く、人数が最も多い。ゴールドに抜けてく奴らを除けば100ちょいで雑魚モンスターを安定して倒して暮らしてるか、400前後でくすぶってる奴らのどちらかだ。450位からはもう能力が本当に上がりづらくて大変だ。格下ばかり倒している奴は全く上がらなくなる。」
「そしてゴールドだ。ゴールドランクは冒険者の上級者であり、市民から尊敬される。また、結界のない町や村では傭兵として雇われることができる。個人での契約を除いてギルドが斡旋する傭兵はゴールドからだからここまでいければエリートだな。」
「ここまで理解出来たか?」
「おう、なんとかな。」烈火が頭を抑えながら頷く。
「おっさんがいるのがこのプラチナランクだ。プラチナランクは能力値のどれかが1000を超えると与えられる。ゴールドまでは貢献度もあるが、このランクだけは数値が全てだ。というのもゴールドがほぼ人間の限界であるからで、プラチナになれるのは魔法で寿命を延ばしたり体感時間をずらせる力を使ってひたすら鍛えてる奴か、異世界人や亜人などの特殊な奴だけだ。だか異世界人でもプラチナは極稀で、過去に一人と聖者の白木さんだけだ。」
「ゴッドは正直よくわからないんだ。話によれば能力の1000超えが複数ある人がいたらしい。それを他の人が称えてゴッドランクと言っていただけで、ほとんど幻だと言われてる。ただ今でも伝わってるってことは本当に凄い人だったんだろう。」
「以上がランクの説明だな。」
ふんふんと頷いていた烈火だか、プラチナランクに興味を持ったらしい。
「なあ葵、プラチナランクっておっさんと白木さんの他には誰がいるの?」
「そうだな。教えてもいいけど自分で会った時の楽しみにしててもいいんじゃないか?」
「なるほどな。それともう一つ。魔法の適性に名前が関わってるとか言ってたけど、この世界の人もみんな俺らみたいな名前なのか?色とかってあんまり名前でない気がするけど・・・。」
葵は少し考えてこう言った。
「そうだな。この世界の人は烈火の世界とのハーフやクォーターが多いが、純粋な名前で色がついてるのは少ないな。ただ家名でフレイムロードなどもあるし、名前ではクロムやグレイなどがいるぞ。」
「グレイは灰色かな?クロムは金属だと思うけど・・・?」
「烈火の世界とは少し違うのかな?グレイは白と黒の2つの特性をもつ名前だね。クロムは黄魔法に特性を持つんだ。クロムイエローって色があってね。」
「そーなのか。名前に色がついてない奴もいるんだろ?」
「もちろんいるぞ。そういった名前だと物理が強かったりするが、人それぞれだな。フレイムロード家の人間でも赤魔法が苦手で青魔法を使える人間もいる。結局最後は努力できるかどうかだ。」
二人はその後、翌日に町を出ることに決めて暗くなるまで近くでモンスターを飼った。そして夜、挨拶をかねて初心者の館の南を訪ねた。
「ようこそ!しょ・・葵に烈火か。今日は早かったのね。」
悲しそうな顔をした南がいた。
「もう気づいてると思うが、俺は烈火と旅に出る。またここに戻ってくるのはいつになるかわからない・・・。」
「やっぱりか。烈火と出会った日から葵が烈火を選ぶ気がしてた。もう決めたんだよね?」
「ああ、決めた。お前をここに置いていくのは申し訳ないがわかってくれ。」
南の瞳からポロポロと涙が零れていく。
「どうしたんだよ二人とも!葵が旅に出るのがそんなに驚くことなのか?二人は付き合ってるのか?」
「「そんなんじゃない」わ」
「じゃあなんでだ?葵は旅の経験がありそうだし、お前たちは俺になにを隠してるんだ?」
南は顔をそらして泣いている。葵は決心を固めたようで、少しずつ話し出した。
「驚かないでくれ。実は、俺は南の育ての親なんだ。」
「はっ?」
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赤井 烈火、本日の基礎鍛錬
筋トレ1時間
魔法、詠唱練習2時間
を朝食前後で1セットずつ。筋トレと違い、魔法はMPが少なくてはかどらない模様・・・。
このあたりってどうしても被っちゃいそうで自信ないです。。。




