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プロローグ

 昭和四十七年、T県O市とI県K市の県境にハザマ学園高等学校が設立された。当初は女学園だったが、昭和六十三年に共学となり、現在に至っている。

 

 平成四年に、アニメ”美少女戦士ゼラチンムーン“が大ヒットした年に、まことしやかに学園に関する噂が流れ始めた。ハザマ学園の偏差値は六十三だが、ある特性をもった生徒は無条件で入れるという噂だ。

 

 その特性とは、「魔法が使える」ということ。比喩での魔法ではなく、実際に魔法が使える生徒が入学できるという話だった。

 

 学園長は、T県のご当地情報誌のインタビューで次のように語っていた。

「たしかに、特別な能力をもった生徒、スポーツなどに秀でた生徒などは特待生として迎えますが、魔法は流石にないですよ」

 と一笑に付した。

 

 また、別の噂もあった。

 魔法を使って、生徒たちが山や田畑に現れる怪物を討伐しているという。

 

 それに関しても、学園長はご当地ローカル番組で答えていた。

「魔法で討伐? なんですか、その荒唐無稽な話……。情報元はどこなんですかねぇ。いっそのこと、魔法学園として有名になれば、生徒増えますかね?」

 快活に笑った。


 その噂を聞き、面白半分に入学試験を受ける生徒は一定数いた。中には、本当にその噂を信じ、試験を受ける生徒も稀にいた。


 小日向茜(こひなたあかね)も、その噂を信じて、入学試験を受けた一人だった……。









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