閑話、魔王から見たエースパイロット
総統閣下からの命令で我がルーデル大隊に護衛戦闘隊が増強された。
中でも前世では北アフリカ戦線のエース、マルセイユ少尉が配備されたのは驚いた。
私でも名を知るエースで戦後も映画化されたヒーローだった。
彼も私と同じで戦場こそが命!!の真の騎士!!
技量は劣るが数は潤沢なので、さぞや戦果を上げるだろう。
私も負ける気はしないが。
敵戦闘機が私を見ると襲い掛かるが彼は常に私を護衛し、敵を追い払ってくれる。
見事な機動で翼端から水蒸気雲を引き、敵戦闘機を一撃で仕留める早業。
噂通り、見事な見越し射撃術だ。
対ソ戦はとにかく敵が沸くので敵には戦車も戦闘機にも困らない。
なので彼と私は競争化して来たのが現状。
前世では150機台に終わった彼だが、北欧地方なら砂漠の砂を噛む心配も無いので、
ロ助を駆りまくると信じてる。
さぁ、ガーデルマン。
往くぞ!!今日も夕方まで敵を殲滅だ!!
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閣下は張り切ってるな・・。
僕も頑張らねば。
お、敵ミユ!!我がBF109は今日も快調だ。
列機は私の護衛に徹し閣下を警戒してくれてる。
接近するまで編隊を崩さず・・。
距離500になった瞬間、ボクは翼を翻し敵に接近。
敵パイロットの悲鳴が聞こえそうな程接近してマウザー20mmは咆哮を挙げる。
敵のコックピットを粉砕し敵は地表に向けて火も噴かずに墜落。
ウム、撃墜1機!!
だが敵は数だけは多いので列機にも戦果を譲るのが定番。
護衛を交代しながら敵を追い払い閣下を守る。
難しい任務だが閣下の傍で働けば敵は落とされても落とされても沸いて来る。
何せ敵のスターリン直々で賞金1万ルーブルが掛けられたそうだが、
最近は10倍に値上がりだそうだ。
閣下の名は敵にも有名なので絶対に撃墜されてはならぬ。
総統閣下の親友でもあるそうだ。
さて列機も一機ずつ撃墜したので、僕も戦闘に参加するか・・。
ルーデルとマルセイユは戦闘機と爆撃機の違いはあるが、
赤狩りが趣味になり終生の親友となったのは後の話。
マルセイユが閣下に馴染みます。