閑話、魔王の犠牲者達
私はある無名の大ソ連軍戦車兵だ。>ソ連詳しくないので適当です。
突っ込みや謝罪はお許し下さい。
偉大なるスターリン閣下の御命令で我等はポーランドに侵入。
ポーランドを解放するのだ!!
愛機T34の大群は偉大なり~~~!!
だが我等には・・・悪魔が舞い降りて来るのだ。
我等の搭載機銃では落とせない悪魔が・・。
「敵発見、高度3000m・・アレは・・悪魔だ!!」
敵は我等を見つけると悪魔のサイレンを轟かせ、巨大な爆弾を叩きつける。
中でも機尾にсатана(サタナー)(魔王のロシア語)と書いてある機は・・。
どんな仕組みか分からぬが、数時間は戦場に居座る事で恐れられてる。
ヤツに出会った戦車群は一両も生還出来ないのだ。
ああ、俺もきっと生きて帰れないのだろう。
サタナーの軸線が・・俺に向かって来る。
悪魔のサイレンを轟かせて・・・・・
「フム、イマイチだったな。」
「閣下、一撃で15両は消しましたが??」
「まだ腕が戻って来ない様だ。ヘンシェル、昼を過ぎるがもう一撃だけ戦闘をするぞ。」
「ハイハイ。では爆弾の装填や燃料補充はお願いします。」
「ウム・・チャ~~ジ!!」
ピカっと愛機が光ると被弾跡も消え燃料はハイオク満タン。
爆弾と銃弾もチャージ。
これでまた戦える。
神よ、感謝するぞ!!往くぞ!ヘンシェル!!
ルーデルは5000mから逆さ落としで撤退中のソ連軍戦車群に突撃する。
悪魔のサイレンを奏でて。
ひゅ~~~~どごぉ~~~ん!!
「む・・困った・・。」
「閣下、見事な攻撃でしたがナニか??」
「地上を見よ、何処にも動いてる戦車が見えない。」
「閣下が消し炭にしたからですよ。」
「すべてが静かに、まるで死んだように見える」
「そりゃ閣下が皆殺しにしたからです。さあ帰りましょう。
ソ連軍ならまた戦車を出すでしょう。今日は帰ってフロに入りましょう。」
「むぅ・・ツマラン。まあ仕方ない。帰ろう、ヘンシェル。」
爆音を轟かせルーデルとヘンシェルは基地へと翼を向ける。
眼下の元戦車群はおよそ200両が擱座し火と煙に包まれ、業火の中で兵は火葬されてた。
魔王を呪いながら・・。
魔王に見つかると殲滅されるまで凹られます。