表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

第二話 光の親友捜索

第一話の後、町を目指している光視点の話。

魔物を倒しつつ砂漠を歩いて1時間。


「やっと町か……」


目的の町の外壁が見えてきた。




町には門があり、門番による検閲も行っているようだ。

列が出来ていたので素直に並ぶ。


待っている間、前に並んでいたエルフの商人に少し話を聞いてみた。

国と、暦。

それから――伝説。


俺は勇者と呼ばれることが多かった。だから、俺が前に召喚された世界ならば、伝説のひとつでももしかしたら残っているじゃないか、と思って尋ねてみたのだが……。


「氷の賢者」と呼ばれた、どこからともかく現れ、一大帝国を築いた魔法使いが居たらしい。

――それを聞いた時、何故か彼だ、と思った。


エルフというのは長命だ。話を聞かせてくれた商人も、帝国が興った当時、商人としてそれに立ち会った当事者であったらしい。

流石に賢者様本人と会ったことはありませんが、と断って聞かせてくれた彼の逸話は、俺の知る雹ならやるだろうな、ということばかりで。


ひょうは……氷の賢者は、ずっと誰かを探して居たらしい。

見つからない「誰か」が、いつか来てくれることを願って――彼は、眠りについたのだとか。

流石に彼が眠っている詳しい場所までは聞けなかったが……。

雹は氷を操る異能持ちだ。魔法も組み合わせれば……そういう、時間を止めて眠り続けるような装置は作れるだろう。


それが、俺が居る今の、200年前。

200年も前に、彼は眠りについたのだそうだ。


「コールドスリープかっての……まったく」


迎えに行ってやらなきゃな、と小さく呟いて……門番の呼びかけで順番が回って来たことに気づき、歩を進めた。









「すみません、氷の賢者が眠るという場所を探しているのですが……」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ