表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ペンギン三兄弟

ペンギン三兄弟 〜 14話 ラーメン食べたい の巻

作者: たかはら りょう


ペンギン三兄弟、チャン、ドン、ゴン。

今日も仲良く暮らしています。


ゴンが家に帰ってきて第一声

ゴン「ねえ、ラーメン食べに行こうよ」


チャン「さっきごはん食べたばっかりだから行かない」

ドン「右に同じ〜」


ゴン「あ、なんか、やな感じ。いいじゃん、行こうよ」

チャン「今昼寝するとこだから、また今度ね」

ドン「右に同じ〜」


ゴン「じゃあさ、おごるから。行こうよ〜」

チャン「お腹いっぱいだってば」

ドン「なんでそんなにラーメン食べたいの?」


ゴン「だって、今ラーメンの気分なんだもん」

チャン「じゃあ1羽で行ってきて」

ドン「どうぞ好きなだけ食べてきて」


ゴン「1羽じゃやだ。3羽で行きたい」

チャン「わがままだなあ」

ドン「2羽でもいいでしょ、ぼく留守番してる」


チャン「あー、ドン、そうやって自分だけ逃げるのなしだよ」

ゴン「そうだよ、みんなで行こうよ、せっかくだし」

ドン「いや、行きたいのゴンだけだから」


ゴン「まあまあ、ほらほら、つれないこと言わないで、行くよ」


チャンとドンは、渋々、ゴンについて行くことにしました。


いつもは、チャン、ドン、ゴンの順に並んで

ペタペタ歩くのですが、

今日は、ゴン、ドン、チャンの順に歩きます。

ドンが1番後ろになると、逃げちゃう、とチャンは思ったのでした。


ゴンが向かったのは、ペンギンの足で20分ほどかかるラーメン屋「アンニョン」でした。


「アンニョン、いらっしゃい!」

3羽は、元気なあいさつで迎えられました。


ゴン「うまそうな匂いだな」

チャン「まあね」

ドン「そうね」


ゴン「特製アンニョンラーメン大盛りちょーだい」

チャン「お腹いっぱいだけど、アンニョンラーメン」

ドン「気が進まないけど、アンニョンラーメン」


ゴン「今歩いたから、お腹空いてきたでしょ」

チャン「まあ歩いてるうちに覚悟はできたけどね」

ドン「自分に、はらへったーって暗示かけたよ」


ゴンは、うんうんと満足そうにうなづきました。


と、そこで

ゴロゴロゴロゴロ、ドッカーン!

大きなカミナリの音がしました。

続いて、ザアーっと、雨の音が聞こえてきました。

チャン「おお、いきなり来たね」


ゴン「あ、やばい!オレ用事思い出した」

ゴンは、傘借りるねー、っと店長に声をかけると、

店先の傘を1本つかんで出て行ってしまいました。


チャン「え、うそでしょ?」

ドン「ゴンどこに行ったの?」


そこへ

「はい、お待ち〜」

とラーメンが3杯運ばれてきました。


チャン「この状況おかしいよね」

ドン「結局ボク達2羽でラーメン食べるはめに?」

チャン「しかもゴンがおごるって言ったよなあ」

ドン「自腹だね、っていうかゴンの分も払わなきゃだよ」


チャンとドンは、半分苦しそうに3杯のラーメンを食べました。


そのころゴンは...

「忘れてた、忘れてた、今日はゴジラのグッズショップのオープン日だったー」

雨の中、あわてて町に向かって走って?いましたとさ。


おしまい


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ