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病弱少年の異世界転生~やれなかったことをやるための物語~  作者: ◆smf.0Bn91U
プロローグ:世界に留まるキッカケを
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到着

 お気に入り登録してくれた方、ありがとうございます。

 それからは特にトラブルも無く、時たま動物の縄張りを避けるよう遠回りをし、途中川で水筒の中身を補充したりなどしながら歩き続けた。


 最初の目的地だった街に繋がっているのであろう大きな街道を横切り、そのまま森が広がる方向へと進んでいく。


 途中、その街道で行商人から靴を買ってくれたキリーさんには本当に頭が上がらない。

 ずっとキリーさんが『骨』からパクってくれた鉄製の、脚具としてあったものを分解した靴の形をしたものを履いていただけに、一気に足が軽くなった。


 キリーさんが言うには、街から見ると南側にある森の中に、彼女と妹さんが一緒に住んでいる小屋があるのだという。

 どうして街の中じゃないのかと訊ねると、まあ色々とややこしいから、という答えになっていない答えを頂いた。


 どうせ歩き続けるだけの旅なのだから、時間が掛かっても良いからそのややこしいことを教えてくれたら良かったのに……。

 ……と愚痴りたいところだけど、異世界人である僕もまた、故郷がどういったところなのかとか、そういった色々な質問に答えることが出来ていない時点で、お互い様だろう。


 で、その小屋というのが、中々の立地条件。


 街の北側を川の本流が通っているらしいのだが、その途中で南側に分岐する細い川は、彼女たちの小屋の付近にまで伸びているのだという。

 井戸も引いてあるしで水には困らないし、森の中だからこそ、木の実や食べられる野草・キノコなどもあるし、イザとなれば野生動物を捕まえて食料にすることも出来るという。


 肝心の街までは歩いて四日程掛かるらしく、僕からしてみればそれは難点だと思うが……話しているキリーさん当人は「コンビニまで歩いて五分」ぐらいの距離感で話してくるものだから、この世界の人にしてみれば近いのだろう。

 ……まあ、街道を突っ切るまで既に十日程経っていることを思えば、確かに三日の距離は短いか。


 この期間ずっと、背負っている籠の中の温泉水は特に保存作業をしている様子もないし、キリーさん自身が全く疲れた様子もない。

 毎日食事のタイミング以外はずっと歩き通しなのにだ。

 この世界の人は体力お化け過ぎる。

 僕の身体に何か起きていなかったら、ついていくことなんて絶対にできなかっただろう。


 そうして、街道を突っ切ってからさらに四日間、食事と夜以外は歩き続けてやっと……日が沈む少し前に──


「ここよ」


 ──一軒の小屋が見えた。


 いや、小屋、と言って良いのか。

 何というか、別荘、という単語が思い浮かぶ。

 いや、じゃあ小屋で合ってるのか。


 ただ何というか、改めて異世界に来たことを実感させられたのだ。

 開けた森の中というだけあって、靴を履いていても分かる柔らかい芝生が地面に広がっている。

 自然と一体化しているその感じが、本当に見たことがない景色で……僕が知る田舎の一軒家とは違う、漫画などで見てある種の憧れを抱く「隠れ家」的な雰囲気が、そこにはあった。

 書きたい方向に何とか軌道修正出来た感はある。

 ……明後日は投稿出来そうにないので、明日は何とか投稿しようかと思います。

 やっと妹も出せそうですし。

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