目覚めたそこは
あらすじ項目に書いた注意事項の方が、本来のあらすじよりも長くなるというポカをやらかしてますが、とりあえず書き始めてみます。
いつも見慣れた天井を、ボヤけた視界の中見つめている。
ゆっくりと瞼が落ちていく。
いつものように眠るだけ。
それなのに。
それなのに、何故か周りがバタバタとしている。
騒がしい。
僕はただ、いつものように眠りたいだけなのに。
……でも、不思議なもんだ。
いつもなら絶対に眠れないほど煩いのに。
今日は不思議と、瞼が落ちる。
眠い。
眠くて眠くて仕方がない。
…………。
……ああ、そうか。
……まあ。
死ぬ時は苦しいと言うけれど、こうもいつものように終わるのなら……それはそれで、ありがたい話だ。
◇ ◇ ◇
──ごめんなさい──
◇ ◇ ◇
何が? とか、誰? とか、そうした疑問を反芻させながら、僕は目を覚ました。
「いった……!」
背中が痛い。
身体を起こしてみれば、僕が寝ていたのはただの岩の上だった。
「っていうか……」
暑い。
いつもちゃんと空調が効いているのに。
六人病室だからといってそこがケチられたことはないはずなのに。
なんせお年寄りが多いので、変にそこをケチってしまえば、熱中症や脱水症状で、そのまま病室で倒れて目覚めない、なんてことが起きかねないだからだ。
……いやそもそも岩の上で寝てる時点で、そういった段階じゃないから!
「ここどこだって話から始まるからっ!」
遅筆すぎる故に話が進まないな……果たして他のキャラが出るまでどれだけの日数が掛かるのか……!