第3話:〖新たな任務〗
ジャックは気乗りしなさそうに上の人の部屋へと向かった。
言い忘れていたが俺やアリス、クリストフは
帝国魔導士団特殊任務室(通称S.T.)に所属している。
王族護衛隊や宮廷保安隊などとはまったく別の動きをしている。
そして世間的にその存在は認知されていない。
世間的には無職と言うしかない(まったく、迷惑極まりない)
コンコンッ!
ジャックはドアをたたいた。
「し、失礼しまs・・」
うわ~、コミュ障発動した~
この人苦手なんだもん。
ジャックはあまり慣れ親しんだない目上の人を最も苦手としている。
「あ~、ジャックくーん~遅いぞよ~」
上の人は言った。
「どんな用件でしょうか?」
今度はちゃんと言えた。受け答えが大切だと僕は思うよ?
ちなみにこの人はフィリアナ=グレイシア さん。
うちの部隊で1番偉い人(室長)
美しい水色の髪と青い瞳の20代前半くらいの女性。
きつそうな性格をしていそうな雰囲気だ。(そんなことはない)
かわいいし、天使だ。(周りからは)
いい人だ。良い人。んっ?さっき苦手だって?
oh!イッツジョーク!not本音!
氷の魔法なら勝なう者はいないだろう。(多分)
マジで強い・・・
「で、君たち2人に新しい任務だよ~」
フィリアナは楽しげに言う。
「はい。どんな任務ですか?」
アリスは尋ねた。
「言いにくいのだけど、ベルフィート魔術学院があるでしょ?
あれに潜入して内情を探ってほしいんだけど・・・だめ?」
フィリアナは申し訳なさそうに言ってくる。
「「———ッ!」」
ジャックとアリスは驚きを隠せなかった。
———ベルフィ-ト魔術学院・・・
それはジャックとアリスの卒業校だからだ。
「よりによって私たちじゃおかしいじゃないですか!
もう卒業したし、生徒役なんて無理ですよ!」
アリスは前のめりになって言う。
俺たちはお互い最年少でベルフィ-ト魔術学院に入学した
いわゆる『天才』だ。故にちょ~有名。
(俺のほうが誕生日遅いから俺が最年少で入学したことになっている)
「いや、お前たちには見習い講師として私の権力で送り込む!」
フィリアナは勝ち誇った顔で堂々と言った。・・・が
「それ権力の乱用っすよね」
ジャックがまじめにツッコむ。
そりゃそうだ。教職免許もない17歳の少年少女が
「今日から見習いとして君たちの先生で~す。よろしくぅ!」
とか言ってやってきたらヤバいだろ。
「・・・。大丈夫だいじょぶ何とかなる~」
フィリアナさんすげ~・・・
しかし、ジャックの問題はそうじゃない
講師(教師)=教える→話す・・・
もともと思考回路が天才なのか物分かりがいいジャックは教えるのがド下手だ。
「ここにこれがあるでしょ?じゃあとわかるじゃん」
「え、あ、ありがとう?」
といった具合に下手なのだ。
一聞いたら十わかるようなジャックはあいにく
「え、なんでできないの?僕はできるのに・・・」
そう、自分ができることは相手も当たり前のようにできると思ってしまっている人間なのだ。
ジャックの人生でさんざん他人を困らせてきたことだ。
--で話を戻そう。問題はそこじゃない。
俺、初対面マジで無理!
どうしよう?アリスもわかってるだろう。
「そうゆうことでよろしくね、2人とも」
フィリアナまぶしい笑顔で言った。
これで文句を言ったら単なる極悪人になりかけないような笑顔だ。
「「わかりました」」
アリスと声をそろえて言うと
俺たちは部屋を出た。
上司の命令は絶対です!はい。
どうやら1週間後に開始するらしい。
それまで遊びたいのだが、
「授業準備しとてね」と、
アリスに言われたため仕方ない。
迷惑をかけるわけにはいかない。
2人で分担するらしいから頑張らないとなぁ
ジャックは教科書とのにらめっこし始めた。