第2話:〖つかの間の休息〗
「ふ~、終わった~」
ジャックは報告書を書き終え達成感に浸っていた。
(しばらく予定ないからどっかいこー)
目が疲れてゲームする気力もないわー
バタンッ!
「キャッ!」
軽い悲鳴がジャックの口から出る。
意外とジャックは音に弱いのだ。
勢いよく扉が開いた。
筋肉ムッキムキの初老ぐらいのオジサンが立っている。
決して剥げているわけではなく白髪というよりはグレーヘアーというべきだろうか
「よぉ~、ジャック」
そのオジサンは親しげに言ってきた。
「な、なんでいきなり開けるんですか!」
やや声を上ずらせてジャックは言う。
「筋トレはしてるか?」
元気よくオジサン(マッチョ)は言う。
(うるさいなぁ~)
ジャックは何だかんだ楽しげだ。
「俺は魔法を使った強化で十分火力が出るんだよ!」
どや顔で言って見せた。(´・ω・`)
するとオジサンはムキになっっていう。
「ふんっ、お前さんは魔力適正量が桁違いなんじゃよ!」
このオジサンはクリストフ=ウルファート
俺とアリス体術の師匠的存在だ。
いまだに体術では勝てる気がしない。
「で何の用なんですか」
ジャックは言った。この人が俺のところに来るのはなんかあるからだろう。
まぁなんもないことが多いが。
クリストフは頭をかきながら言った。
「あ~、なんか上が呼んでたぞ」
「———ッ!?」
俺なんかした?なんもやらかしてないよね?
「・・・わかりました」
ジャックは声のトーンを落として言った。
「おう、がんばれよ~」
クリストフは呑気に言う。
他人事だと思って!
とにもかくにも俺は上の人のもとへ向かった・・・